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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

新約 とある魔術の禁書目録22

新約 とある魔術の禁書目録22

鎌池和馬:著
はいむらきよたか:イラスト
電撃文庫


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新約22巻目です。
無印が22巻でしたのでSSとかを除けば、無印から折り返して同じ分量に到達したということになります。
というかですね。無印の禁書目録は最後の方、本の厚さが割と薄め(電撃ではよ?)だったのに対して、ここのところの禁書目録は厚さがインフレ起こしていてですね。段々分厚くなってる感じがする中での22巻です。つまり、無印の分量から比べると明らかに新約の方が分量多いよね。というのが僕の思うところです。

さて。
コロンゾン編の最後となるこの巻、読み終わりましたけれど、ちょっといくら何でもと物申したいところがあるんですよね。
というのはですね。2冊前からずっとそうなんですけれど、何の説明もなく「黄金」(現実には「黄金の夜明け団」)やクロウリーの魔術理論などについて物語に組み込みすぎです。オカルトに詳しい人でも本質的なところは理解できないとされている、クロウリーの魔術理論やらをですね、作者の解釈で物語への転用をしたものをずらずら書き並べられても理解はできないわけです。
生命の樹の解釈や邪悪の樹の解釈、そんなのを含めて、ずらずらと出てきます。コロンゾンがクリフォト(邪悪の樹)ではなく、セフィロト(生命の樹)に根差した存在だと言われたところで、だからなに?ってのが普通の人の反応でしょうし、もしそれを説明するのならば、セフィロトやクリフォトに対する説明をある程度する必要があります。
また、クロウリーの魔術理論には時代の設定、古代、現代、未来みたいな区別があって、それぞれ新しい方が魔術としては新しく先を行っているというのがあるのですが、それをイシス、オシリス、ホルスの時代って呼ぶんですよね。こういった単語が何の説明もなく(もしくは軽い説明だけで)、ぼこぼこ出てきます。
僕は結構オカルトマニアなところがあって、クロウリーについても結構知っていますし、読んでて初見な単語ってのはなかったんですけれど、普通の人が読んだら、かなり苦痛だったんじゃないかなぁと思います。
しかもですよ。
当然ながらこの解釈やストーリー展開は鎌池さんが、クロウリーのことを調べた上で禁書目録の世界観に合わせる形で展開しているものですので、一般の例えばWikipediaで調べられるレベルを超えてたり、解釈が異なる部分とかあるわけです。なのにほぼ説明なく、こういった単語をずらずら並べて、さも魔術なので理解できないでしょ?って言わんばかりの展開をされても面白くはないわけで…。
ちょっと、ここ数巻のというかコロンゾン編は鎌池さんの俺スゲー語りが過ぎると思いました。
読者は物語の中で起こってることを理解したいって思うでしょうけれど、それを拒絶するかのような書き方がされていたと思います。
今までもアイオーン(先に触れた時代の事)やセフィロトとかいう単語は魔術の色付けみたいにキーワードとして出てきてはいたんですけれど、その範疇を超える重要なキーワード、物語の展開に直接関係する単語として出てきているのに説明がなさすぎるのはどうかと思いました。
まぁ、説明したらただでさえ分厚い本がさらに厚くなってしまうというのはあるんでしょうけれど…。
このクロウリーの魔術理論とかアイオーンとかを理解してないとよくわからないような展開にする必要性ってあったのかな?というのが読み終わっての僕の大きな感想でした。
素直に物語を楽しむ以前に、この辺の事がいちいち引っかかって読みにくいわ、物語を追いにくくなってるわ、勘弁してほしかったですね。
魔術側の描写をリアルにしたいというのは分かるのですけれど、それならそれでそれなりの説明を入れろと思いました。

大きな文句はこんなところとしておいて。
コロンゾン編の決着編となります。いろいろなことが起こって、コロンゾンと対峙した結果、勝利を収められたというところで幕となるのですが、要素詰め込みすぎー!
主人公が3人(上条ちゃん、一方通行、浜面)いるので、仕方ないことではあるのでしょうけれど、ちょっと描かれた要素が多すぎて、食傷気味。
しかも、微妙にそれぞれのエピソードが絡み合って最終局面に向かっていくので切り離しずらい面がありました。
それでも、浜面君のエピソードは切り離してというか、浜面君がダイアンを救い出すところでいったん巻を区切ってもよかったんじゃないかなぁと思いました。
感動的な良いシーンだったのですが、直後からまた別のエピソードがすぐ始まっちゃうので感動が薄れるよ?
しかし、一方通行をひとつ上のステージに引き上げる必要があったからとはいえ、魔神達は何だったんだろうなぁという印象が残りますね。
前巻までは浜面君に協力していて一緒に行動していたのが、浜面君が単独行動に出て置いていかれたとたん、狂言回し的な感じに動きはじめます。
それで一方通行とネフテュスが戦うことになるんですが、いまそれやらんでもという気がしないでもなかったです。
本筋である対コロンゾンの話の途中で浜面君や一方通行の話が紛れ込んでくるから、いまいちコロンゾン戦に集中して物語を楽しめないという感触をうけました。
せっかく、食蜂さんとかヒロインぽく動いてたのに。(美琴じゃないのがなんとも)
それにしても、上条ちゃんは何回腕を切られたりバラバラにされたりすれば気が済むんでしょうか?
今回も冒頭でバラバラ事件発生してるし(復活する)、これまでも右腕取れちゃった事件はいっぱいありましたよね?今回は何回もそういう事態になっていて、またか…と思わないでもなかったです。
最後にはどうも幻想殺しの中身の制御が危うくなっているらしく、次巻以降の展開に大きく関係しそうな感じに。
でも、あんまり上条ちゃんの活躍シーンて多くなくて、他のメンバーの方が印象に残りましたね。
禁書目録さんは相変わらずの空気でしたし…。せっかくその場にいるのに。

幻想殺しの制御が効かなくなっているとかいうネタがでてきました。
そして、学園都市の統括理事の代理は一方通行にということになりましたが、今後どのように展開していくんでしょうね。
学園都市がいい方向へ向かって、かつ、上条ちゃんの最後の敵は上条ちゃん自身みたいな感じになっていくんでしょうか。
まだ目が離せないですが、ここ3巻くらいみたいな展開はもう勘弁してほしいですね。
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