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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

キノの旅ⅩⅥ -the Beautiful World-

キノの旅ⅩⅥ -the Beautiful World-

時雨沢恵一:著
黒星紅白:イラスト
電撃文庫


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毎年10月になるとキノの新刊が出るのですが。
去年の10月に出た奴未だ読んでないな、新しいのが出る前に読んでおこうと思い立って読みました。
今回のキノは凄く読みやすくて(あとがき以外)、さくっと読み終わってしまった印象です。

キノの旅は何組かの旅人(+固定組1組)が出てきますが、今回は師匠と相棒の組のエピソードは口絵の短い奴だけでした。それもキノ組、シズ組との対比になってる奴だけ。
なんとなくちゃんと「キノ」の旅が描かれている比率が高かった様に思えますが、本の半分はフォトの話しで旅をしてない固定している組の話しですので段々、新しい国を描くのが困難(ネタ切れ)になっているのかなとか思いました。今回は印象に残る話しが多かった気がします。

1編はまんまバイオハザードで、ゾンビに対する解釈とゾンビが人を襲ってくる解釈が面白かったです。普通、ゾンビ映画などではゾンビが人を襲ってくる理由って描かれることが皆無でしたが、そこに着目するあたりが凄いと思います。
シズ組の話しはいわゆる子役の親達に対する風刺で、痛烈な皮肉になっています。芸能界に詳しくないので何とも言えないんですけれど、子役の子達が稼いできたお金って親のお財布に入りますよね。子供がそれを自由に使う事は無いでしょうからこういう批判めいた事が起こるんだけれど、実際、子供を芸能界に入れる親ってのは何を考えて居るのだろうかと思ったりもしないでも無いです。売れれば学業は疎かになるでしょうし、いわゆる有名税ってかんじで子供がいじめられたりする可能性もある。子供が自発的にテレビに出たいって言った場合は仕方ないと思うんですけれど、そうじゃない子がほとんどですよね。親のエゴに子供が付き合わされると言う図式を皮肉った作品となっていました。
プロローグ、エピローグは儚い恋の、しかも敵わなかった恋のお話。少し悲しくて少し素敵なお話になっています。しかし、キノとシズって別方向に行っているようで行ってないんですよね。(笑)
そして一番印象にのこるフォトの話し。2編入っているのですがどちらも印象に残ります。義理の親の優しさや親を慕う子供の愛情って血を分けたかは関係無いと言う話しと、歴史を語り継ぐと言う話し。そこでは過疎地の実情を知って貰う大切さと言う所が描かれていました。

キノの旅は短編集ですし、何の気無しに読んでしまうと見落としてしまう感動って有ると思います。
この巻で16巻目ですけれど、毎巻毎巻、心に響くエピソードが用意されていて凄いな飽きさせません。勿論その為にキノだけではなくシズ達、師匠達、フォト達といった別の組が追加されていって、キノを描くのは少なくなっちゃいましたけれども、それはそれで良いのかと思います。
しかし、フォトの純心さにはホント救われる思いがします。キノもある意味純心ですけれどドライすぎるからね。
フォトが出てると安心するんですよ。ホントに。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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