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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

6 -ゼクス-


6 -ゼクス-

来楽零:著
こずみっく:イラスト
電撃文庫


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電撃の新刊は10日に発売されるのですが、大体シリーズで読んでいる作品が毎月何かしらでるので忘れないように10日に買ってしまいます。
現状では新シリーズをあまり読み始めると泥沼になるので、既読のシリーズの続巻以外は割と避けているのですが、これも10日に新刊の列で見た時はスルーしました。
その後、なんか気になって購入したと言う、僕としては珍しい作品でした。
その時に気になった点はタイトル、表紙絵のセピアな印象、そして作者名でした。買った時はこの作者のは前に読んだことがあると言う位だったのですが、確かに読んでました。Xトークというホラーモノでした。
これは異能サスペンスという所。

この作品は単巻作品なんでしょうか?
それともこれから続くのか、どちらともとれる終わり方をするのですが、少々伏線が不完全燃焼。
設定されている人物が全部は出てこないで作品が完結するんですよね。異能者が6人居ると言う設定なんですけど、作中3人しか出てこないんです。
半分は全く出来ない。
そのため、まだ続きがあるのかしらと思う反面、作中で展開される事件は一通り完結しているので単巻とも思える作品となっています。

狂気の天才科学者に無理矢理、異能を植え付けられた過去をもつ女刑事さんがヒロインで、主人公がただの高校生という珍しい取り合わせになっています。
主人公である彦馬君がひょんな事から、異能者がらみの事件に巻き込まれて最初は第一容疑者として、その後は協力者として事件に関わっていくと言う話です。
ヒロインの花姫も異能者ですが、彼女を含めて6人が無理矢理異能者にされた過去を持っていて、その内の花姫以外の異能者が犯人であるかと言う話なんですが、その容疑者になる異能者がか弱そうな女の子である為、何かおかしいっていう話。
花姫の復讐心とかそういったどろどろした所を、彦馬君が関わることで少しずつ前向きに変化していくのが温かくもあり、かつての事件、今回の事件ともにどろどろしたモノはやはりどろどろしていて、その辺のバランスが秀逸でした。
すごく楽しめた。

花姫が可愛いのですが、大人なんですよね。主人公より。
ただ、彼女の時間はある意味、異能者にされてしまった時から止まっていて、それが少しずつ動いたと言う感じの雰囲気がある。
そういった止まっていた時間が動く感覚というか、生というものの生々しさなんかをラノベにしては、強烈な感じに感じた。
異能サスペンスと言う特殊ジャンルですけれど、ブギーポップとかデュラララなんてのもあるのでそういった感じの作品が好きなら、楽しめるんじゃないかと思う。
ただ、前述の通り設定が完全に使い切られていないので、その辺で読後にもやもやするかも。
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ちはやふる

競技かるた(要は百人一首)をテーマにした青春ストーリー。
同名の少女漫画のメディアミックス作品と言う事になります。2クール作品でした。
はじめ全然期待してなかった作品なんですが、少しでも気に入る要素があるなら1話は見て見る的な勢いで録画予約してたので視聴しました。
結果、大当たり。
同時期にやっていた作品の中では1、2を争う面白さでした。

基本的には競技かるたにのめり込んだヒロインちはやとその周りの子たちが青春する話ですが、元が少女漫画なのできちんと淡い恋愛要素とか織り交ぜつつ、夢とかそういうくすぐったいものである事に、真っ正面からキチンと向かい合って上を目指していくと言う王道と言えば王道過ぎるお話。
それが競技かるたというなかなかマニアックなネタで展開されているだけで、これだけ新鮮で面白いものになるのかと思いました。
作品が丁寧なのが良作になっている大きな要素でもあるのかとも思う。

ヒロインであるちはやが主人公でしかも、わりと突っ走っちゃう残念系な人なんですが、美人であって、そんな残念系でもかるたに掛ける情熱を2人の男の子が見てるってのが憎い。しかも1人は遠方へ引っ越してしまって、しかもかるたから手を引いてたとか色々あるのに、かるたが切れない糸になってる。
ものすごくうまい感じ。
そんな、男の子の1人、ちはやを間近で見てる方の太一君が結構報われないというか、がんばってるのになぁとものすごく応援したくなる。
とりあえず、視聴者は彼の視点で見ることになるのが一番自然だと思うんですよね。イケメンで成績優秀なのに残念系ヒロインしか見てないってのが、何とも親近感がわく良い子でした。

原作はまだ続いていて、このアニメも割と良いところで終わってしまうのが残念。
良く有る「俺たちの戦いはこれからだ!」になってるんですが、まぁ仕方ないでしょう。2期あるといいなぁ。

 

戦姫絶唱シンフォギア

ジャンル的には魔法少女ものになるのかしら?でも類いとしては最近の作品ではセイクリッドセブンと同じ類いのジャンル。
要は鎧モノ。
それを主人公女子でやってみましたという感じですね。
最近の流行要素を詰め込んだ感じがあって、鎧モノ的な要素、主人公が歌を歌う事、メインヒロイン2人以上、伝記的要素(伝説の武器の名前が出てくる)、秘密組織。そんな感じで色々詰め込んだ感がたっぷりでした。

主人公が曖昧な感じ。水樹奈々さんが演じる翼が居る上で悠木碧さん演じる響が主人公って言う感じなんですけれど、響は割と戦う理由が希薄なんですよね。
良い子であって、過去にシンフォギアを着た人に助けられて居てその人は亡くなったと言うのはあるのですが、なんでこの子そこまでして無理に戦ってるんだろうってずっと思ってた。
正義の機関とはいえ秘密組織に所属することになってしまって親友にそれが話せないので軋轢を生んじゃってまでそれに固執する必要性ってのが希薄に感じてしまった。
良い子だからで済まされてしまってる感じがするんですよね。掘り下げが少し足りない感じ。
逆に翼の方は十分な掘り下げがあって、途中から追加されるクリスも掘り下げがあるのでなんで、響だけこんななんだろうって思ってた。

灼眼のシャナもそうなんだけどモブの敵の造形がちゃちな作品で、戦闘に緊迫感がありません。
こういった作品ではモブとの戦いも重要だと思うんだけどなぁ。
その辺は低予算なのかしら?本当に緊迫感が無くて残念だった。
かなり不満が残る感じでしたね。声優さんが豪華なのでそれを楽しむ作品な感じです。

 

トカゲの王Ⅱ -復讐のパーソナリティ〈上〉-


トカゲの王Ⅱ -復讐のパーソナリティ〈上〉-

入間人間:著
ブリキ:イラスト
電撃文庫


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2巻。
主人公は誰なのさ状態。1巻で脇役的に出てきてかろうじて生き残った殺し屋の一人であるナメクジさんが主人公なのかな?
ストーリーの軸が2系統あって1つは石竜子くんでもう1つがナメクジさん。
復讐のとサブタイトルに有る通り、ナメクジさんが巣鴨に対して復讐を行うのがメインって考えて良いのだと思う。

普通に読んでいると一瞬忘れがちになるけれど、異能バトルものなのでそれなりにみんな能力を駆使して活動して相手を出し抜こうとしている。
その中で常に優位に立って居るのが、お金持ちではあるけれど能力を持っていない巣鴨であるのが何とも面白い構図だなと思う。まぁ、財力によって能力者が配下にいるのでは有るけれど。
今回のストーリーは〈上〉と付いている通り完結しないで終わってしまうのだけれども、登場人物が1巻に比べて格段に増え、しかも状況が進む毎に組になっている人間が入れ替わると言う複雑な動きをする。こんがらがりそうだけど、割とそんなことも無かった。描写がうまいからなのかな?
登場人物の幾人かは偽名と本名が出てるのでややこしいのだけれども。

巣鴨が何をしたいのかが正直読めなくて、気持ち悪さがいっぱい。この子の感性は登場人物中、もっとも歪んで描写されているので当然なのかも知れないけれど、とてもじゃないけど感情移入はできない。それとは逆に石竜子くんやナメクジさんの心情は理解できるので、読みにくさはないんですよね。
石竜子くんや、ナメクジさんに同調できるかがこの作品を楽しめるかの鍵ですね。
僕は楽しめました。

この作品を読んで思うのは最近、こういった「歪んだ」人が物語りの中で幅をきかせていることが多い気がする。
これがラノベで無ければ問題は無いんだろうけれど、あんまり人にはお勧めできないなと感じる作品が多いのだけれど、この作品も間違い無くその1作。
ラノベブランドって、最近は「大人」の読者をターゲットにしているのが多いんだよね。元々は中高生、早ければ小学生が読んでコミック感覚で読めるジャンルだったはずなのに。
小学館のガガガ文庫や星海社の文庫とかはそういった面では大人向けな作品が多いとか、有るんだけれど、電撃は結構ごったにだからその辺が気になった。

 

トカゲの王Ⅰ -SDC、覚醒-


トカゲの王Ⅰ -SDC、覚醒-

入間人間:著
ブリキ:イラスト
電撃文庫


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電波女と青春男が面白かったので電撃で新しく始まったシリーズも読んでみようと言うことで手にしました。
イラストもブリキさんで全く電波女と青春男と同じ組み合わせです。

ジャンルは異能バトルになるのかな?
バトルというには主人公の石竜子がへぼいというか戦闘力皆無ですが、とにかく超能力に類する異能を持った人達が戦い合うストーリーで、電波女と青春男とは全く持って雰囲気が異なる作品です。
入間人間さんの別作品は読んだことが無いんですけれど、電撃文庫の巻末のシリーズ紹介なんかを見る限り、電波女と青春男がこの作者としては異質で、本来はこちらが得意ジャンルに近いのかなと思いました。
電波女と青春男の登場人物は、いろいろ問題があったり特徴的では有りましたが、歪んだ人物は居ませんでした。エリオも真も至ってまっすぐな少年少女でした。
この作品の石竜子はともかく、ヒロインなのであろう巣鴨は歪みまくり。他の登場人物も殺し屋だったりするので、かなり歪んだ感覚や感情を持っている人物です。
ちょっと歪み方が気持ち悪くて、人を選ぶ作品だなと感じました。

サスペンス調で物語が進行するのですが、殺し屋同士の殺し合いに巻き込まれちゃった石竜子くんが一生懸命もがいて生き残ろうとすると言うストーリーが1巻では展開されます。
結果それだけで終わっちゃうんですが、Ⅰって付いてますし話の展開は2巻以降と言う事でそれはそれで納得はできる。
ストーリーというか作品中の描き方がミスリードのオンパレードで読むのに少しストレスが掛かります。サスペンスの描き方としてはとても面白かったですけれど。
これも人を選ぶ所かなと感じた点です。

石竜子くんが追い詰まっていって、何とか切り抜けていくのですが、その間で超えちゃいけないラインって所をぎりぎりまで粘った感じで超えちゃう悲しさとか苦しさとか、そういった人の心のストレスを描くのがうまいなと思いました。
石竜子くんの感性は若干厨二的なところがありますが、一般的な感覚の人物ですので、感情移入しやすくて、その恐怖とかが伝わってきてエンターテイメントとして面白い。
人を選ぶ気持ち悪さやストレス要素があるのに、そういった感じに済ませられるのが面白いです。
割と落としどころが分からない作品で先が楽しみ。ただしずっと気持ち悪さはつきまといそう。

 

レンズと悪魔ⅩⅡ 魔神解放


レンズと悪魔ⅩⅡ 魔神解放

六塚光:著
カズアキ:イラスト
角川スニーカー文庫


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最終巻。
シリーズものの宿命なのか、この巻に至って何らかの新しい動きってのは無いのですけれど、積み残しの問題がいっぱいあってそれがどう動いて行くのかと言うのがこの巻1冊で終わるのかなー?と思って読み始め、ちゃんと終わったのにしばし感心というのが読了した時に思ったことでした。
このシリーズで作者がテーマとしていたのは、自ら考えて行動すると言うことでしょう。でも、それが解るのって本当に最後の方だったと思う。
それでも、それが明確に解ってから思い返せば、自分で考えて行動してきたキャラクターはそれなりに何かを得た気がします。人に思考をゆだねてしまったキャラクターはそれなりに悲劇を迎えた気もします。

この巻は大団円に向かってバトルバトルで読んでいて楽しかった。
それだけでは無くて、主人公側がおおよそ善で敵側が悪であるという簡単な構図であって、ここまで人の清濁を合わせた描写が連続していたこの作品で、最後がこんなにスカっとする描写で終わったのが不思議。
少なからず犠牲は出てしまったけれど、犠牲になった人もそれぞれ覚悟を決めていて、残念ではあるけれど無念では無かったろうなと思いつつ。

エルバやテッキが最後まで諦めずにそして、ちゃんとサクラを迎え入れて素敵な場所を取り戻したってのはすごく言い終わり方。
その他の割と後ろめたい事してるけれど、根は悪くない人達もそれぞれに救われてというか前向きで良い感じですね。
ちょっと突如として現れたキャラクターが全部背負って終わるってのは微妙と思いましたけれど…。

色々あったなぁ。このシリーズ。
絵師が素材無断流用で業界から消えたとか、そのせいで後半の巻が手に入らなくて探しまくったとか。
ちゃんと全部読めてよかった。

 

Another

同名のホラー小説のアニメ化。原作は未読で視聴しました。
絵柄は灼眼のシャナと同じいとうのいぢさんのデザインのキャラクターなので一見、怖くない様に見えるんですが、画面の特に背景の作りが丁寧ですごくおどろおどろしい感じがして怖かった。
内容的には理不尽な呪いによって次々に人が死んでいくタイプのものなのですが、その呪いに打ち勝つ為に色々対策とかする。
その対策によって虐めの様な状態もあったりして生々しい描写が続いていました。
声優さんを使ったトリックとかもあって意欲的な作りをしていたとお思います。

内容が内容だったこともあって、ちょっと精神衛生上良くなかった。
気持ち悪いのね画面から伝わってくる雰囲気が。これはホラーとしては正解、成功なんだと思うんだけど、ちょっとインパクトが強くて最初の方、画面をなるべく注視しないようにして見てた。
ちょっと鬱とか自律神経失調に良くない感じがあって、途中止めようかとか思いながらも何とか視聴した感じでした。
呪いの解き方が分かって、かつ、ヒロインと主人公が周りとしゃべれる(当初は呪い対策のためにヒロインはその場に居ないものとされ、主人公も中盤までその状態に置かれる)様になったあたりからは、割と見れるようになりましたが。
画面の雰囲気だけではなく、ヒロインのしゃべり方がそも気持ち悪いんよね…。

ヒロインとかの造形は、いわゆるエヴァ以降良く有るタイプのキャラクターだとは思うんだけれども、無口系のミステリアス少女。
この類いのキャラクターは必ず1人は居るってのは不自然だと思うんだけど、この作品についてはうまく機能してた感じではあった。
最後の方は拍子抜けしちゃった感は有るんだけど、怖いなと思った。久しぶりにホラーらしいホラーだった気も。

 

TIGER&BUNNY

1度放送が終了して直後からBSで再放送があったのでそれで視聴しました。
その頃には面白い面白いとすごく評判になっていたので、じゃぁ見て見るかという感じで。
評判が良いと言うのは伊達じゃ無かったです。
すごく、丁寧な作りがなされていて、ストーリーの展開がきちんとしていて面白かったです。王道と言えば王道なんですけれど、奇をてらわずにきちんと描いていたのが好感が持てました。

アメコミ風のヒーローものなんですけれど、Xメンの様にヒーローがいっぱい居るタイプの設定。基本的には超能力者ですから、その辺もXメンと一緒です。
設定として面白いと思ったのはヒーローというのが職業として確立されている事。今までのヒーローものって主人公は大体能力があるゆえに義侠心などから正義の味方をしてるケースが多いのですが、この作品のヒーローは職業として確立されていて会社に所属してヒーローしていると言うのが面白かったです。
デザイン的にも実際の企業のロゴをスポンサーとして背負ってると言うのも面白かったです。僕が見た再放送ではペプシのCMがタイバニバージョンで放送されてましたけど、これ、本放送の時には他のバージョンもあったのかしら?

若くて暗い過去があるバーナビーの物語を軸にして、それをパートナーである虎徹が支えると言う感じで展開するのですが、若くて有能なバーナビーとベテランだけどどこか抜けている虎徹の掛け合いがとても面白い。
最初、虎徹の事を「おじさん」と呼んで馬鹿にしていたバーナビーが、だんだん信頼関係を築くに従って「虎徹さん」って呼び方が変わっていく、最後に洗脳なんかもされるのに、その絆は壊れないと言う本当に王道な展開だった。
でもその王道が良い感じ。
バーナビーの話なのに主人公はあくまで虎徹。バーナビーはサブですね。

虎徹が「おじさん」な感じ丸出しでかっこ悪いんですけれど、それでもがんばっていたりちゃんと周りと見ていたり締めるところは締めているのがヒーローで格好いいんですよね。
周りのヒーローたちもそれぞれ強くて格好いいですけれど、かっこ悪い虎徹に支えられるという構図が良いです。
そして、虎徹は諦めない。全く悩まない訳ではないのですが、最終的には諦めない事を選択する人物です。あがいた上で諦めないと言うかっこ悪さも含めて、格好良いそんな感じですかね。かっこ悪いのに格好良い、それがこの作品だった気がします。

 

ギルティクラウン レクイエム・スコアⅠ


ギルティクラウン レクイエム・スコアⅠ

ゆうきりん:著
redjuce:イラスト
トクマノベルズ


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アニメ「ギルティクラウン」のノベライズ。
最近はノベライズは避ける方向にしてたんですけど、僕としてはギルティクラウンが好きすぎてスルーできなかった。
アニメでは桜満集が主人公で基本的に集視点で描かれていた為に、出自が特殊でも一般の学生として生活していた集には見えてない部分があるわけで、その辺は集が出ていないシーンで画面から読み取ると言う事をしないといけなかったため解りにくい設定部分がかなり存在していた。
このノベライズはもう1人の主人公である恙神涯の視点で描かれている事と、地の文で説明ができるので解りやすい。
この設定の細かさはアニメでは説明しにくいよなぁと、このノベライズ読んで思った。

6章あるのですが1章がアニメの1話に当たります。
ノベライズとしては普通かなぁと思いますね。ガンダムなんかのノベライズに比べると1話あたりの分量は多い感じです。
説明が必要な作品ですから良い感じです。

涯視点ではあるのですが、そのままだと話が見えなくなるので描写的にはちゃんとアニメのまんまを踏襲しています。
ストーリーを追うだけであればこの本を読む必要はないんですけれど、この本を読むとより深くギルティクラウンを理解できる感じ。
ファン向けでは有るんだろうけれど、ギルティクラウンを知るためにはこっちも読んで貰いたいなぁって思った。
ただ単にノベライズしただけなら読む必要は無いけれど、これは視点が変えてあるのと説明がアニメ本編より詳細だからすごく良い感じです。
涯がなんだかんだ言いながらも集のことをすごく気に掛けている、そしてアニメ本編だと後半に入るまで秘匿されていた集と涯の関係が冒頭から描かれているので、涯が集に対してかなり苛ついているのが解って面白い。
アニメを知っていると涯が集を目指していたと言うのは開示された後にこの作品は刊行されているので、涯がいらいらしている様の理由が良くわかって面白かった。

 

バクマン。第2期

1期目はデビュー前があったので夢に向かう若者の挑戦的な内容でしたが、第2期はデビューを勝ち取った後の話なので、いかにマンガ家と言う職業が大変な職業であるかと言う事を描いていたと思います。
人気が出なければ行けないし、最高の叔父さんが言っていた様にばくち打ちになるか本物になるかと言うところでもがいている何組かのマンガ家それぞれの悩みを亜城木夢叶を中心に描いてたという感じでした。

なんだかんだ言っても主人公の最高と秋人は天才なんだよなと言う印象が。
だからこそなのか、編集部にたてついたりとか結構な事をしていると言う印象が残ります。ただ、普通に漫画を読んでるだけでは知らない、マンガ家の意向だけで漫画が制作されてるわけでは無くて編集とのいわば共同作業なんだという裏側が見れるのが面白かったです。
作品への口出しは亜城木夢叶の担当はかなり多い様に思いますが、それは主人公だからでしょうし現実もこんな感じなのかなと思ったり。
こういう感じに制作されているのなら、編集との信頼関係ってのは重要だよなと思いました。最近、マンガ家と編集さんとのトラブルがニュースになったりするので。特に。

最高と美保の関係が全くと言って良いほど進展しないので、恋愛要素はもっぱら秋人が担当。女の子がみんな個性的というか強くて笑う。
つか、この作品の男は割とみんな恋愛事には疎い感じですね。それでも秋人結婚しましたけど。

3期目が予定されてますが、何期掛かるか分かりませんけれど、原作の最後まではやるんだろうなと思いながら次を楽しみにしてます。
裏側が見えるのですごく面白い。


バクマン。2ndシリーズ BD-BOX1

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バクマン。2ndシリーズ BD-BOX2

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ソードアート・オンライン9 アリシゼーション・ビギニング


ソードアート・オンライン9
アリシゼーション・ビギニング


川原礫:著
abec:イラスト
電撃文庫

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9巻目。
外伝を除けば4つめのエピソードになるんですけれど、かなり長丁場になりそうな雰囲気です。これはタイトルにビギニングと付いてる通り、アリシゼーション編の序章となっています。

今までは事件の方から寄ってきた感じではあった(ファントム・バレット編はバイトとしてあえて飛び込んでは居るのですが)のですが、今回のキリト=和人は自分から事件に飛び込んでしまっています。ただまだ彼自身はそれには気がついて居ないのですが。
彼が今までに経験してきた事、彼がこれまで積み重ねてきた思いとなんかで、今回語られるフラクトライトの開発に関わりたいと思う心情は分かるんだけれど、ちょっと不用心というか、アインクラッドであれだけの目に遭ってるのに懲りてないというか、そんな印象を受けます。
フラクトライトのシステムがまず怖すぎる。結果的にキリトがまた未帰還者になってる原因はフラクトライトとは別の要因によるものが大きいのだろうけれど、やっぱり記憶や頭に作用するものを試すのに躊躇が少ないんじゃないかなと感じるのは否めない。

物語的には序章なので冒険の旅のはじまり!と言う感じで進んでるんだけれど、裏で動いてる現時世界の状況がまずすぎる。
このまま行くとキリト死ぬんじゃ?と言う感じ。今までは割とキリトは無双なので安心感があったのですが、今回の状況はそのキリトが無双しようがどうしようが防げなさそうなので、今までには無い緊迫感が生まれてます。
これがネットで公開されてた時に評価高かったのはうなずけます。
ゲーム(今回のこれをゲームと言って良いのかは微妙ですが)内の割とほのぼのとした流れと、現実世界とのギャップがすごい。

この作品を読んでる人はきっとアクセル・ワールドを読んでると思うけれど、両作品を繋ぐのがフラクトライト。今回和人君が開発に関わっているのがそれなんだけれど、アクセル・ワールドのブレインバーストやニューロリンカーの技術に繋がっているんですよね。これは読者としてはうれしい繋がりで、こういった感じの展開はすごく好きです。
これがあるってきっとフラクトライトの技術の中に、キリトが残っていればアクセル・ワールドの短編で描かれてたキリトvsシルバークロウの話も良い感じに繋がるって感じになるのかな。
こういった読者を楽しませるネタの仕込み方がうまいというか、マニア向けだなぁと思いながらも、よく考えるなぁと感心。

しかし、本当にキリト死にそうなんだが大丈夫なのだろうか?

 

パニッシュメント


パニッシュメント

江波光則:著
海童博行:イラスト
ガガガ文庫

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ペイルライダーを読んで作風が気に入ったと言う理由で読み始めたこの作者の作品3作目。ペイルライダーが最新作だったのでこの作品はその直前の作品。
ペイルライダー、そして1作目であるストレンジボイスがまがいなりにも青春の1シーン的な内容で、あまりよろしくない終わりを迎えようともそれが登場人物達の選択によってなされた結果であってそれはそれと受け入れられる読後感だったのですが、このパニッシュメントはそうじゃなくて読後感がただひたすらよろしくなかった。

自分の置かれた状況に悩み、苦しんだ上で主人公である少年少女が何か動いた、動かなかったと言う流れは一緒なのですが、本作ではその状況を作り強要したのが大人の理不尽な思惑で、大人の介在はあったにせよ決定的な状況を作ったのが自分自身や同年代の子であったペイルライダーやストレンジボイスとは違っています。
この作品の少年少女達は結果的に大人の都合で振り回されて、その上でめちゃくちゃになっていく。
そんな現実にも有りそうで辛い話。

宗教ってのはやっかいなもので、宗教というものに対して自分のスタンスを語るのは避けたい所なのですが、この作品を論じる上では少なくとも新興宗教のもつ一面に触れざるを得ない。
この作品では新興宗教の悪い面をクローズアップさせた感じがあります。
まずもって代表が金儲けの為にやっていると言う事、洗脳的な行動を信者に行っていること、脅迫まがいの勧誘が行われること。
それらを併せ持った新興宗教が登場しています。
そして主人公の郁はその宗教の代表者を父親に持つと言う人物です。
この郁自身は父親の宗教に対してはごく客観的な目を持っていて冷静に分析を行っている。その上で彼の周りにはその宗教のせいで少しずつでは有るけれど、生活が歪んでしまった人達がたまたま居て、彼の大切にしたい人間関係がドンドンそれによって破壊されて行ってしまう。
大人の嫌な思惑、郁の父親だけでは無くその他の大人も含めてのものが登場する少年少女達の心を歪ませていくと言う話。

結果的に最悪な形で歪みの元は解消されたけれど、生み出された歪みはそのままになってしまった面もある。
歪んで嫌な形で彼らの人生にこれからも影を落とすんだろうねと言う感じに幕切れしてしまう。どうにも後味が悪い。
これが郁をはじめとする子供達が自分で選んでいった事なら、ペイルライダーの享一やストレンジボイスの水葉達のように自分が蒔いた種によるものならともかく、郁をはじめ常磐や七瀬なんかも結果的に大人によって歪まされたと言うのがあるので…。
かなり後味が悪かった。
元々、そういった作風であるのでこういう後味の悪さはあるだろうなとは思えるんですけれど、これの後味は予想以上に悪かった。

でも。それでも、読まない方が良かったとは思えなかった。
これはこれで人の一面をきちんと描いた作品であったと思うから。
醜さが目立ったけれど、郁の常磐を思ったりする心や常磐が郁を思ったりする心があれば大丈夫かな?彼はなんとかやっていくかな?と思える救いにはなる。
人の醜さを見た上で、どう思うかを問いかける様な作品だった。
どうにもこの作者の作品は重いね。
どうでも良いけれど、表紙と帯のうたい文句が詐欺過ぎる。

 

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はがね

Author:はがね
日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
購入して読んだ活字媒体と購入したCDのレビューやってます。
オタなので、ジャンルはオタ方向に傾倒。

チベタン・スパニエルという珍しい犬種の愛犬記事もありまする。

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