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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

フルメタル・パニック!アナザー1


フルメタル・パニック!アナザー1

大黒尚人:著
賀東招二:原案、監修
四季童子:イラスト
富士見ファンタジア文庫


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フルメタル・パニック!の続編。
と言っても書いているのは賀東さんではなく別の人で、登場人物も一新しています。
世界観を利用したスピンオフ的な続編で宗介やかなめが活躍した時代から10数年後と言う事になっています。
残念ながらイメージイラストに描かれた様な、アナザーの主人公達哉と宗介がハイタッチして交代する様なシュチュエーションは無かった。

とはいえ。
素直に面白いって思った。フルメタの魅力の1つであるアームスレイブに焦点を絞ってあって、純粋にロボットものしてて良い感じ。
もちろんただロボットが戦っているだけではなく、登場人物のやりとりなんかも面白いんですけど、やはりこの作品はロボットものとして面白いと言うのが際立っている気がします。
前作にあたるフルメタではウィスパードの謎とか、ラムダドライバがどうとか、ロボットもの以外の要素も結構あったのですが、それらはそぎ落としてある感じです。
主人公の達哉は土建屋の息子でアームスレイブに慣れ親しんだ高校生。それがひょんな事から軍用のアームスレイブを動かす羽目になって民間軍事会社へ就職って言う流れは、ちょっとできすぎな感じなんですけれど、その状況を作った人物とかの関係であぁフルメタだと納得してしまう。
言うなればシリアスな事態なんですけれど、クリティカルな事態でなければユーモアは有りというバランス感ですかね。その辺がフルメタらしくまとまってました。
これ、賀東さんが書きましたって言っても割とばれなかったのでは無いだろうかと思う。

前作から世界設定以外に全くつながりが無いかというとそうでは無くて何人かの登場人物は前作から引き続いて登場。
それ以外にも主人公が通っている学校が宗介たちが通ってた陣高なので、彼らのエピソードが伝説になってたりしてにやりとさせられる。ファンサービス有り。
ラグビー部とかね。
オノDと言う宗介の同級生が居ましたが彼もまた登場していて、すごく印象的な台詞を吐くので、これがまた気になる。
アナザーで展開される話よりも、そっちどうなったよとか気になってしまうのはマイナス点かもしれない。
キャラクター的な配置は前作と逆ですね。主人公が平穏な社会を知っていて、ヒロインが戦場で過ごしてきたと言う真逆の状態。
ただ違うのは前作のかなめは重要なキーパーソンではあるものの、彼女自身が戦う事が無かったのに対して、今回は達哉とアデリーナは共にアームスレイブに搭乗すると言うことが違います。
その違いはかなり大きくて、2人のすれ違い感が割と少なく済んでいる感じがします。
このままパートナーとしてやっていく感じになるのだと推測。

なかなか面白い滑り出しで動きは割と緩慢な感じ。
初めからシリーズ展開が予定されているのでこの1冊だけだとアニメの第1話視聴終了という感じです。
出来れば話しが進むにつれてもっと前作の人物がどうなっていったのかとか出して欲しいな。
ただ、登場する必要はないかと思う。前作の方がキャラが全体的に濃いので奴らがでてくると、達哉やアデリーナを喰ってしまうので。
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フルメタル・パニック! マジで危ない九死に一生?


フルメタル・パニック!
マジで危ない九死に一生?


賀東招二:著
四季童子:イラスト
富士見ファンタジア文庫


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フルメタル・パニック!最後の1冊と言う事になるのでしょうか。
アナザーという続編が同時に始まっていますが、主人公が交代になる上、賀東さんが監修はするものの違う人が書くと言うことなので、やはりこれが宗介が出ている最後の1冊という感じがしました。
タイトルの命名規則から分かるとおり短編集で、ドラゴンマガジン誌に掲載されたもの4編と書き下ろしの1編という今まで通りの体裁です。
連載分の4編のうち2編は前後編ものなので実質3本ですが。

前後編で書かれている1編は普通の人の世界と宗介の世界の常識の違いを描いたもので、すごく秀逸な話でした。
数々の出来事を超えてかなめは宗介のパートナーであり、背中を預けられる人となっていきますが(実際の戦闘力という意味では無くて)、このエピソードの時にはそこまでの信頼をかなめが得られていなくて、その立ち位置の違いにふたりとも戸惑うと言う話。
銃器を用いて戦う世界に身を置いている宗介にとってと、普通の世界に身を置いているかなめでは、おもちゃといえども銃というものの認識が違うと言うすれ違いの話。
この場合、危険度の差はあれど宗介の言っていることが正しいのですけれど、かなめの認識は割と普通。
ガスガンなんか下手に当たると普通に怪我するのですが、そんなことを知らない人に持たせると普通に顔に向けてきますからね。
そんなすれ違いと、その関係の修復を描いています。実際の戦闘中に味方を巻き込むと言うのはガスガンでも躊躇するんだよね。
2編はフルメタにありがちな「いい話」と「ドタバタ」でこれはあぁいつものフルメタだなぁ。これで終わっちゃうのか…とか思いながら読んでました。

書き下ろし分はテッサの話で、本編終了後のエピソード。
本当にエピローグ的なストーリーで本編で宗介を支え続けたアーバレスト、レーバテインのAIであるアルの創造者たるバニの墓参りにテッサが訪れると言う話。
アームスレイブという体を失ったアルがどうなったとか、テッサがどうしているとかそういった事を描いた上で、亡くなった人達とどう向き合っていくかとかそういうことを描いています。今回、向き合う事になるのがテッサとアルなのですが、そこで出会うちょっと切ない現実と人の思いとかそういった事、亡くなった人との思い出の処理のしかたとか、フルメタ本編で怒濤のように人が死んでいく中、置き去りにしてきてしまった思いなんかを整理する感じだったのかなと思います。
バニという本編開始時にはもう亡くなっている人に対しての墓参りでしたけれど、それはある意味代表してと言う感じだったのではないかなと思ったりしました。
少し切なくて、少し暖かい。そんなエピソード。

とても印象的なエピローグ。
そんな1冊でした。

 

アクセル・ワールド10 -Elements-


アクセル・ワールド10 -Elements-

川原礫:著
HIMA:イラスト
電撃文庫


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アクセル・ワールドでは初の短編集です。
短編といっても電撃文庫はそれなりに厚みがあるので中編が2本と短編が1本というような感じです。
内容的には最後の1編をのぞき2巻から4巻くらいの出来事なので時系列的にはかなり前。最後のいっぺんはちょっと特殊なので作無い出来事としてカウントしにくい感じ。明らかに作者のファンサービスなので。

1編目は本編で何度か触れられている過去のネガ・ネビュラスの構成メンバーの話。四天王的キャラクターが居てうち2名が本編に出ている人物ですが残りの2名のうち、1名アクア・カレントに焦点を絞った短編。
アクセルワールドの設定をうまく利用したストーリーです。ポイントを失う事が問題となるブレインバーストでは、そのポイントを失う危機にある人を護衛するという商売が成り立つわけで。その用心棒を扱った話。その用心棒がアクア・カレント何ですが…。
面白いですね。1レベルのまま異常な強さを見せるキャラクターって。
経験でキャラクターの弱さをカバーすると言う感じなのですが、それは格闘ゲームでうまい人が初期キャラを使ってて、こちらが後からつかえる様になるボスキャラを使ってるのに勝てないと言う感じでしょうか。そういった流れではあるので燃えるのですけれど、アクア・カレントが特殊すぎてちょっと反則だろう…とか思ったり。
しかし、第一期のメンバーの名前は黒雪姫から聞いてるだろうに、ハルユキはともかくタクムがそれに言及しないのがなぁ。少し気になった。
作品が進むにつれてどうしても発生してしまう矛盾の1つになるんでしょうけど、この作者さんには似合わない感じ。ただ、ここでもちゃんと後への伏線を張っておくのは忘れてないと言うところ、ストーリーにギミック仕込むの得意だなと感心。

2編目はダスク・テイカー編と時系的に同一の話。
ダスク・テイカー戦の間、黒雪姫は沖縄に修学旅行に行っているのですが、そこで起きた話。
純粋にゲームとしてのブレインバーストを楽しむといった感じですかね。そういう人も居ても良いじゃ無い、東京から離れた自然あふれる島には。
そこへ現れた諸悪の根源と戦うと言うのもまた燃えて良いでしょう。
少し連戦が過ぎる気もしないでも無いですけれど。
話のお約束的しかたが無いけれど、色々な伏線がすべてネガ・ネビュラスにだけに降りかかってくると言うのもね。
何も沖縄くんだりまでいって加速研究会に出くわさなくてもな。
黒雪姫の友人関係がバーストリンカーに限られないと言う話でもあるのに、結局、彼女の苦しみや悲しみを共有してくれるのはブレインバーストに関わっている人だけというのが少し悲しい。

3編目はファンサービス。
ハルユキとソードアートオンラインのキリトが戦う話で、主人公同士お互いを認め合うと言う話です。
アクセルワールドとソードアートオンラインはうん十年の開きがありますし、時系列的な問題は有りますけれどと言う前提の上で、そういう状況が発生したことをお楽しみ下さいといった感じ。
やっぱりキリト強すぎだろとか思うのですが、これはこれで楽しかった。
キリトが実験しているのがブレインバーストの原型になっていくのだと思うのですが、その辺はまだ語られず。
キリト…年齢的に黒雪姫の父親とか有りそうなんだよなぁ…。
どうなんだろう。
元々、アクセルワールドとソードアートオンラインはキーワードが共通だったりしてその辺を指摘されていますけれど、後書きで作者が書いてるほど関連性が無いとは誰も思ってないよね。

この巻のおかげで、アクセルワールドとソードアートオンラインの交互刊行が崩れることになりました。
僕としてはどちらも好みなので交互刊行がベストなんだけどなぁ…。

 

ペイルライダー


ペイルライダー

江波光則:著
しばの番茶:イラスト
ガガガ文庫


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手に取ったのは表紙が最近のラノベと一線を画していたからです。
確かに女の子が表紙に居ることは確かですけれども、主体は明らかにバックに描かれている目つきの悪い少年(主人公の享一)だったからです。ラノベでは主人公であっても男は表紙に描かれるのは珍しいと思ったのです。
その後、帯をみて精神的な内容を扱う作品のようだったので買うことにしました。

帯には孤高の青春破壊小説とか書かれています。
読んでみると攻撃的で反社会的な印象を受ける内容でしたが、これはどこまで享一の心情を読み取るかで印象がずいぶん異なるような感じがします。
享一の心情を書かれている文章通りに受け取った場合はおそらく、読後感もあまり良くなくただ享一が暴れた結果だけを印象として受けるのだと思います。
もう少し踏み込んだところまで読んだ人は、おそらく青春破壊どころか青春してるという印象を受け、行き詰まっていた彼が心情的に救われて終わっていると言う読後感を得るのでは無いかと思いました。その場合はあまり読後感はそれほど悪くないと思います。
僕の読後感は悪く有りませんでした。

地の文が一貫して享一の視点、一人称で書かれているので、彼の心情面として地の文を信じてしまいそうですが、彼の学生生活の描写やネットでの人付き合いの仕方、過去の事件や、彼の性格がひねている原因なんかを鑑みると、地の文で彼自身が語っている彼の心情の他にもう一つの心情があるのでは無いかなと思うのです。
転校生であるという境遇や、背が低くて太っていると言う彼の容姿から虐められる事が多い享一は自己防衛のためにひねた考えをしていて、心理攻撃を先に仕掛けて回りの人間関係を破壊していく。でもそれはあくまで彼の自己防衛の為の行動で、彼自身はそれを好んでいるような、そういうことをする人間だと何度も語っていますがそれは彼自身が自分を言い聞かせているように思えます。
ネットで知り合った大人やヒロインである鷹音との接し方を見る限りでは、自分を見た目などで判断しない人には普通に接していますし、前の学校での事件を後悔するような描写もある事から、彼自身の本心、もしかしたら彼自身も気づいていない本心ではそんなことはしたくないと言うのがあるのでは無いかと思ったのです。

そういった感想を僕は抱いたのですが、その物語を紡ぐ舞台として設定された学校の雰囲気なんかが面白いと思いました。有名大学に行けるレベルでは無い学校の進学クラス、そして大学の推薦入学枠を奪い合う為にもうけられた学力による競争ではない、密告による点数制度。享一でなくてもおかしいとストレートに感じられる舞台です。
現実にはあり得ないラノベ的、ものすごく創作的な学校ですが享一の行動、衝動を描くにはちょうど良い感じですね。
ただ、こんな教室に放り込まれて疑心暗鬼にならない奴は居ないと思う反面、こんな教室の事を甘んじて許容してしまう奴も居ないと思ってしまったのは事実。はじめはみんな反抗した的な描写はありましたけれど、その受け入れていった理由とかが少し弱いかなと。

この作品はかなり読者を選ぶ気がします。
読んでいて楽しい気分になる作品では有りませんし、特に途中はそうです。
ラノベにしてはハードな内容ですし、暴力的な描写や性描写もあります。
どれだけ享一の心情を読み取れるか、享一に自分を重ねられるかがこの作品を受け入れられるかの境目だと思います。
彼は大人びた思考をしていますが、結局のところ高校生ですし思考レベルにしても至って普通で多人数に相対した時には冷静さにもボロが出ますし、大切(彼は否定しそうですが)な人を傷つけられれば切れて暴力的な行動に出てしまう。
彼の破壊衝動にどれだけ共感できるかは「いじめ」と言う事を受けたことがあるかないかでかなり差が出る気がします。

人によってかなり受け取り方が変わるのでは無いかと思う作品でした。
彼のしてきた事は良くないけれど、こういった贖罪や懺悔があっても良いんじゃ無いかと思う。そして何よりも彼の破壊衝動は理解しやすいものだったと感じた。
テーマ的に難しい問題ですし、かなり踏み込んだ描写はすごく面白い。ただ、読んでて胸が苦しくなることはままある。そんな作品。
この作品、タイトルで検索するとクリント・イーストウッドの映画の方が引っかかるんだよなぁ。(笑)

 

侵略!?イカ娘

第2期。
面白いと言えば面白いんだけれども1期とやっている事や、見せ所が変わっていないのでやや食傷気味。
1期目に較べると各キャラの掘り下げがされた感じ。でも1期であったキャラの印象付けから逸脱するような展開は無くておとなしめに行われている感じがしないでも無い。
結局のところイカ娘と栄子の仲というのがメインテーマな感じではある。
それが一瞬崩れかけて、再び取り戻されると言う展開は1期でもあったよねとか。
やっぱり印象が1期と全く変わらないのが難点かなぁ。
ギャグなのでそれはそれで良いんだろうけど、ストーリーを重視している僕にとっては飽きが来てしまう。
千鶴がメインを張っている話しって1期では余り無かったけれど、2期では割とあってそれが面白かった。印象に残ってる。
3期目も順等にありそうだけど、3期目まで見るかは微妙。

 

僕は友達が少ない

同名のラノベを原作とするアニメ。1クール。原作は未読。
ちょっとコミュニケーションが苦手な人達を集めてラブコメしてみましたと言う作品。
面白いのはコミュニケーションが苦手なパターンを幾通りも用意してあって各主要登場人物がそれぞれ違った理由で友達がいないのを悩んでいると言う話しなのですが…。
実際の所は主人公の小鷹がモテモテのハーレムアニメだったりする。
度が行き過ぎた感じを面白おかしく笑うと言うのが主旨なんだと思うけど、これ笑えない人って居ると思うんだけど。面白い前に痛いと思っちゃわないかと思いながら見てた。

コメディとしてちゃんと面白いので見ていて苦はなかったけれど、何個か「ん?」と疑問に思う事もなきにしもあらず。
一番なのは髪の毛がヤンキーっぽいという理由で友達がいないというか周りに恐れられている主人公小鷹。小鷹の性格は悪くない(というよりよく居る善人である)し、声が怖いやら顔が怖いと言う設定はあるものの、主人公なので普通にイケメンだし、取っつきにくい人物ではない。その小鷹に友達がいないっていうのが一番納得いかない感じだった。
そのほかにもいまいちそれは無理がねーか?と思う所があったりなかったり。

ヒロインである夜空と小鷹は幼少時に親友同士であり、夜空は幼少時は男だと思われていてと言う設定が面白い。
小鷹の転校により離ればなれになっていたのが再会してと言う所から物語りが開始して、夜空が幼少時の親友であると気が付く所までで終わる。
これ多分原作だと途中(というか1巻?)位のエピソードだと思う。
でも、夜空の視点で見ると話しがすごくすっきりしていて、なんで気が付かないんだよ小鷹のバカと思いながら見れる。これが一番良い見方だと思うんだけれど。
他の登場人物が濃いのでそこだけ見てるわけにも行かないのが、問題と言えば問題かな。

 

GOSICK -ゴシック-

同名のラノベを原作とするアニメ。2クール。
ジャンルとしてはミステリーになるのでしょうか。舞台となっているのが第二次大戦直前のヨーロッパの小国で技術レベルとかが現代ではないのでミステリーと言っても少し穴があるような感じではあります。
ヒロインのヴィクトリカがいわゆるアームチェアディテクティブタイプの探偵役、主人公の久城が探偵の助手役で幾つかの謎を解いていくという話し。ストーリー後半はヴィクトリカの出生や舞台となるソビュール王国の闇に関わる話しとなっていきます。

ミステリーなんですがヴィクトリカが有能すぎてなぞ解きとかは楽しめるものではないです。
どちらかというと、あの時代のヨーロッパの雰囲気を楽しんだり、ヴィクトリカの容姿を愛でたり、久城との絆を描いているのに主眼が置かれています。
ヴィクトリカはいわゆるツンデレなんですが、体格が小さく本当に人形みたいと言う印象を受けるので久城が抱く愛情といったものが保護欲に根ざしているのが丸わかり。だからヴィクトリカが頼ってくれない、命令を押しつけてこない状況になると彼はいらいらするし、ヴィクトリカに対して怒る。見ていてほんわかするのですが、これ原作は女性向けのラノベブランドででてるんですよね。
女性がこれ見て楽しいのかしらとちょっと疑問に。
ストーリー全体が若干暗めで各エピソード毎にほっとする一幕があると言った展開。僕はそういったのが好きなので楽しめた。そこそこ高評価は得られるけど、爆発的な人気は出ないのかな?と思いもした。

原作は最初富士見ミステリーで出ましたが未完のまま収録ブランドが変わって角川文庫版、角川ビーンズ文庫版とで出ています。アニメの絵は富士見ミステリーとビーンズ文庫での挿絵を描いている武田日向のイラストに準じているのですが、同時期に異国迷路のクロワーゼもやっていたので武田日向の絵の人気が分かる感じ。


 

いつか天魔の黒ウサギ

1クール作品で最後まで見たのですが、最後まで「なんだこれ?」って言う印象が否めなかった作品でした。
最近、こういった作品が多いかなと思うんですが、詳しくは原作を読んで下さいねっていうスタンスで制作されているのでは無いだろうかと思えてしまうラノベ原作のアニメです。
結果的にこの作品では何にも決着がつかないまま終わるようなラストでPV?かと思っちゃいました。

内容的には現代を舞台にしたオカルトバトルものになるのかな?ヒロインが吸血鬼(?)=天魔でありその眷属となった主人公が1日何回かの制限はあるものの不死の能力を手に入れて、ヒロインや周りの人に襲いかかってくる敵と戦いながら、ラブコメを展開するという感じなんですが、シリアスな戦いのところとラブコメのギャップが微妙。どっちつかず感が否めなく、シリアスも中途半端、ラブコメも中途半端って感じで、もう少し説明があれば良い感じなんだと思うんですけど説明がほとんど無く、見せられた絵だけで判断しろといった投げやりな感じを受けました。

絵はいろいろ斬新な表現とかがんばってた感じでしたけどね。
原作イラストの相反色を使ったグラデーションとかイラストなら表現しやすいけどアニメでは難しい表現だったろうにがんばってた感じでした。

もう少し尺があればもっと良い感じだったと思うんですけどね。

 

Fate/Zero

Fate/stay nightの前日談。
2クール作品と発表されて放送前に分割2クールと言う発表がされた。前半1クールは13話。
1話目が1時間なので実質14話分。
作品の内容は僕はFate大好きなのでもう素直に高評価なんだけれど、びっくりするのはその作画クオリティ。他のアニメとはちょっと違った感じで分割しないと作画レベルが保てないのは理解に難くない。実際11話目とか若干絵の質が下がった様にも感じる所がある。
見て最初に思ったのは「金かかってんなぁ…」だった。

原作の小説は最初同人誌扱いだったのだが文庫版が出て入手しやすくなった。
アニメの前半はキャスターをみんなで協力して倒す戦いが始まるところで終了となった。
ほぼ原作の内容を踏襲しているけれど、1話分ファンサービスとしてオリジナル要素が入れてある。これはZeroのファン向けというよりstay nightのファン向けだった。
ものすごくがんばっているけれど尺が足りない感じはあって、重要な部分が一部放送時にはカットされてたりした。
特に切嗣の過去のエピソードがほぼまるまるカットされていて、切嗣が「正義の味方」を目指した理由になるエピソードが無い。そこがすごく残念。
Blu-rayではかなり追加される様だけれども、いくら何でも1話分くらい掛かっちゃいそうなエピソードが追加される事は無いんだろうなぁと思う。
もしかしたら後半に回してあるのかも知れないけれど、あの部分は入れて欲しいな。

後半が楽しみ。


Fate/Zero Blu-ray Disc Box I

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アクセル・ワールド9 -七千年の祈り-


アクセル・ワールド9 -七千年の祈り-

川原礫:著
HIMA:イラスト
電撃文庫


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災禍の鎧編完結。
それなりに厚い巻でしたが、大半は次への伏線張りだった気がします。
災禍の鎧という問題の解決は確かに行っているのですが、それよりも次への伏線、仕掛けを張り巡らす方に注視点が当てられていて印象としてはわりとあっさり災禍の鎧については解決したかなと言う感じです。

印象的だったのはイラストだったりします。
ハルユキは主人公でありますがイラスト映えしない容姿なので普通ならイラストも少なめな主人公と言うことになると思うのですが、この作品では普通にハルユキはイラストに描かれています。
今回のハルユキは災禍の鎧の浸食度合いの関係で表情が暗く、目の下に隈ができていたり目が影になっていたりします。本文よりイラストの方がハルユキの状況がわかりやすかったりしました。

事、黒雪姫関係になるとハルユキの精神は本当に頑強で強い感じになりますね。
心意技を会得した時もそうだったのですが、こけの一念というか、何かを続けると言う面において彼はすごく強い精神を持っている印象があります。
ハルユキは主人公ですので当然と言えば当然なのですが破格に精神が強いように描かれていますね。彼はその根底にあるものはいじめられっ子気質なはず何ですが、どうもこのいじめられていたというのが印象的に合わないです。
巻が進めば進むほど、彼が自分で言うほど弱い人間であることは信じられなくなってくる。1巻からの成長と言えばそうなのでしょうけれど、最初からその強さは彼は持っていたように思えるんですよね。

ちょっと気になったのは災禍の鎧との精神的な戦いが今まではハルユキ自身の心との戦い的に描かれ、周りの事件(タクムの件とか)がそれを彷彿とさせる展開であったのに、この巻での描写が災禍の鎧(クロムファルコン)対ハルユキと言う図式で描かれてしまっていること。戦いとして敵が描かれるのはわかりやすいですが、ちょっとハルユキの心の強さの示し方が絶対的な心の強さと言うのではなく、クロムファルコンとの相対的な描写担ってしまっていました。
もちろんそれでも、ハルユキの心の成長とか強さを描いているのには変わりないんですが、相手が居ない状態で見せる強さの方が彼の強さの描写には合っている気がしました。

きっかけは人のためにと言う思いから始まった災禍の鎧の運命。
断ち切ったのも人のためを考えるハルユキの意思でした。
そして、思いはつながっていくのだと思います。
終わりがすごく綺麗でまとまっており、ハルユキの心情にもごく自然に入っていける感じがするのですが、途中中だるみというか盛り上げをじらされるというか緊迫感をそぐ印象のある出来事が入ってしまったのが残念。
今後の展開的には必要だというのもわかるし、アッシュローラーが絡む部分は前巻からの続きなのでここでやるしか無いのはわかるのですが、少し蛇足感。
改めていろいろな出来事が起こりましたと言うのを次の巻に回しても良かったんじゃ無いかなと思ったりしました。
まだまだ続きそうです。この話。

 

鋼殻のレギオス19 イニシエーション・ログ


鋼殻のレギオス19 イニシエーション・ログ

雨木シュウスケ:著
深遊:イラスト
富士見ファンタジア文庫


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鋼殻のレギオスは長編と短編が一緒くたのナンバリングがされていて、たまに時系列で迷うのですが、今回は短編で時系列的には少し巻き戻った感じです。
収録された短編はドラゴンマガジン誌に連載されたもの。それを書き下ろしでつないでいると言う感じで仕上げられています。連載分はリーリンがツェルニに居た頃の話で、それらをつないでいる書き下ろし分は17巻のエピローグでフェリがデルボネの遺産を解析終了したという言質があり、書き下ろし分で解析を終了した描写ありますので、その前後と言う事になるのでしょう。
ですが、基本、お遊び分が多い短編ですので17巻の前後にこのエピソードを無理矢理入れると違和感があること間違いなしです。

短編はフェリ分がたっぷりと言ったところでしょうか。
実際にフェリに視点が当たっているのは4編中1編だけなのですが、そのほかの3編もすべてフェリに関わる感じになっています。そして、それを繋げている書き下ろし分が基本フェリのエピソードなのでまるまる、1冊フェリの巻みたいな印象を受けます。
まぁ1冊まるまるフェリいじりといった感じで面白い。
ただ、本編がすごくまじめというかシリアスなイメージの展開に流れて行っているのでこれは微妙な印象を受けますね。
ただ、短編が書かれたのは17巻の刊行以前というかかなり前(12~14巻の刊行時期)なので、その辺の雰囲気の方がマッチしているかも知れませんね。本編はもちろんシリアスではあるのですが、最近のイメージよりその頃のイメージの方が軽めではあるので。

書きため分があるのだと思うのですがなんでこんなに遅くに刊行するんだろう。わりと意味が分からない。
もっと前に出しておけば良いのに。

 

恋物語


恋物語

西尾維新:著
VOFAN:イラスト
講談社BOX


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物語シリーズセカンドシーズン最終話。
猫物語の際に語られた神原がらみのエピソードが語られていないので、どうするかと言う感じでしたが、予想通りこれで終わりではなくファイナルシーズンがこの後に刊行されることが後書きで発表されました。

この恋物語は戦場ヶ原さんの話のエピローグとなるのですが、阿良々木君と恋仲になってもどこか危うさのあった戦場ヶ原さんが過去と決別する話となっています。
と言うストーリーのはずなんですが、話の展開が戦場ヶ原さんの話という訳ではなくて、神となり阿良々木君や戦場ヶ原さんを祟るようになった撫子の話の結末を軸に描かれていきます。
話の作り方が巧妙で面白かった。西尾維新はこういったギミックの盛り込まれた話を作るのがうまいと思いますね。

描かれているのは2つの恋の結末です。
阿良々木君に彼女が居てそれを知ってしまった撫子が、1つの恋に見切りを付けて行くのと、過去に詐欺師に恋をして痛い目を見てしまった戦場ヶ原さんのかすかに残っていた未練への決別をそれぞれに対比して描いている。
語り部が貝木であるのも予想外な感じでしたが、意外にこの貝木という人物の語りは面白く、読みやすかった。偽物語がアニメ化しているからそのキーパーソンであるのでその関係もあるのかしら。その辺は意識してそう。

忍野と同じくやはり貝木も一流でどこか癖があるものの、いい人では有りそうな感じですね。偽物語ではあからさまに悪役でしたが…。
撫子の気味悪さ、危うさ、子供っぽさを貝木は少し見ただけで看破して、対処していくのですがその手際がさすがに詐欺師と言う事なのでしょうか、すごく手慣れている。騙して納得させると言う詐欺師の手口ではあるのですが、彼自身が言うほど悪い人ではないようで、ちゃんとフォロー的なところが考えられている。彼の人脈などを考えれば、まだ神に成り立てで不安定であろう撫子を倒してしまう事も考えられるでしょうし、いくら戦場ヶ原さんの依頼とはいえ彼ならば逃げおおせてしまえるでしょう。でも彼はそれをせずにちゃんと最後までフォローして阿良々木君に任せるところまでやってしまう。
事のフォローが足りずに少し何らかの問題を残してしまっている阿良々木君との違いが見える気がしました。
ただ、これを見て阿良々木君も少しずつ前に進んでるのかな?と思います。
忍野、貝木、影縫、臥煙といった大人のやり方をみて阿良々木君が前に進んでいくのがセカンドシーズンの軸なのかと思ったりしました。

貝木によって撫子の初恋(?)と戦場ヶ原さんの未練に片が付き、収まるところに収まった。これでファーストシーズンからのヒロインズにはすべて片が付いた形になります。忍ちゃんはまぁ仕方ないですけれど。
残ったのは例の猫物語と同時進行だったエピソードと言う事になりますけれど、それがサードシーズンですね。
なんか、各ヒロインには決着が付いてしまっていますし、どうなるかが読めませんね。
早くでないかなー。

 

鋼殻のレギオス18 クライング・オータム


鋼殻のレギオス18 クライング・オータム

雨木シュウスケ:著
深遊:イラスト
富士見ファンタジア文庫


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やっと主人公が状況に追いついた。
15巻から停滞していた状況が再び大きく動いて来た感じです。
敵が見えたというのが一番大きいですが、当のレヴァンティンがメイシェンとの交流で少し変わった気もしますしこの後どのように動いていくのか楽しみ。

世界を取り巻いている状況の最前線に居るのはアルシェイラであり、その一歩後ろあたりにニーナやリーリンが居るわけで。レイフォンとフェリがその後ろ。
この中でただアルシェイラは強いと言う事以外に対処する術が何も無い様に思えます。グレンダン王家の血筋と言う事と「廃貴族グレンダン」以外には何も無い感じで、電子精霊の長であるシュナイバルと関係するニーナや、アイレインの力を受け継いでいるリーリンよりは弱い感じです。
そしてレイフォンとフェリはこの人達に比べて状況に絡め取られていないので関わるか関わらないかを自分で選択していける。流されて状況に関わるタイミングを持ってしまったただそれだけです。それでも大切な人達の為にと言う行動は素直に賞賛して良いと思えます。少し無謀な気がしますが。

レイフォンは流されているだけな主人公ですけれど、それでもおそらく彼は状況に関係しているすべての人と交流があり、状況に関われる一般人代表と言える存在なのではのかなとこの巻に至って思った。
それまでレイフォンの描かれ方というのは強い人の象徴として描かれていて、彼を超える存在は他の天剣授受者かアルシェイラだけだったので、錯覚してしまっていました。
でも彼は状況に絡んでる人物の中では一番普通の人な訳です。他の天剣授受者もそうなんですが、彼らはアルシェイラの駒である立ち位置なので少しレイフォンとは違うんですよね。
あくまで個人的な意思を持った普通の人としてのレイフォンが初めて見えた感じがしました。
彼がこの巻で最後に至った考えというのは、本当に状況を背負った人の言葉ではなく状況に関わるタイミングを持った一般人の言葉です。
こうありたいと言うのを自分で決める。ただそれだけの事をどれだけ遠回りしてきたんでしょう。
レイフォンの使っていた天剣をハイアが受け継ぎ、レイフォンの分の天剣は無くなった。でもレイフォンにはハーティアやキリクが作った新しい剣がある。一般人が思いを込めて作った剣を持ってと言うのがなにか印象的に思えました。

ここまで各巻、色々な事件がありましたけど、そのほとんどが後の状況に絡んでいく。
密度濃すぎる気がしますけれど、しょうが無いか。
いろんな事がありすぎる人気シリーズが継続していく弊害でもある気がしますね。
ツェルニとグレンダンに事件が集中してるのも気になりますし。
ぶっちゃけツェルニの気候とグレンダンの気候が同期してるってほとんど変わらない場所移動してるじゃん。学園都市危なすぎるよ。関わる気満々だよ。と突っ込みたくなる。
ツェルニに近寄った学園都市はことごとく巻き込まれて滅亡するんじゃ無かろうかと物語以外のところで心配してしまったり。

 

鋼殻のレギオス17 サマー・ナイト・レイヴ


鋼殻のレギオス17 サマー・ナイト・レイヴ

雨木シュウスケ:著
深遊:イラスト
富士見ファンタジア文庫


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雰囲気が短編の方のノリと長編本来のノリがない交ぜになったような印象を受けた巻でした。
物語は少し停滞していると言うか新たなステージに向けて動き出していると言うところですので、それほど大きな動きがあるわけでは無いのですが、これまで鋼殻のレギオス本編だけではなく、レジェンド・オブ・レギオス、聖戦のレギオスといった外伝で語られてきた内容も含めて1本にまとまりつつ有ると言った展開。
レヴァンティンがツェルニに潜り込んでいることや、エルミといったレジェンドのキャラクターとか、シャンテが成長して聖戦のレギオスにおけるレアンに似た本来の姿を取り戻しつつあるとか言った、物語の集約がなされていく中、相変わらずニーナが悶々としている。

読んでいて各キャラクターの向いている方向がじれったい。
おのおのが最善の行動をしたいと考えて悩んでいるのですが、みんなそれに少しずつ背を向けている感じがするのです。
特にそれが顕著なのがニーナとリーリン。この2人の覚悟は分かるのですが、それは良い方向へ行かない不毛な覚悟であるし、1人で背負い込む嫌な方向です。
明らかに無理しているのが2人の様子からして分かってしまうので心苦しい。
結果的に2人の意地が、その他のキャラクターの向きも微妙な方向に向けてしまっている気がするのです。

そんな重い雰囲気の中、進行しているレイフォン取り合い合戦。
おまえもかよとか言いたくなるキャラクターとかも参戦してますけど、メイシェンは不利だよなぁ。ポジションがリーリンと被る上、ただの庇護対象、友人にしか見られてないもんなぁ。他の人達はレイフォンと共に戦える人ばかりですもの。リーリンを含めて。
レイフォンは主人公らしく良い感じに鈍感ですが。
ただ、レイフォンはもっとニーナやリーリンの方を向いて、もっと彼女らの心情を汲んであげるべきだと思う。鈍感にもほどがある。
もちろん、前述のようにニーナやリーリンはその助けを拒絶(ニーナは半ば強制的ですが)しているので、レイフォンからもじれったく思われているのですけれど。
フェリが一歩抜け出しているのは相変わらず。
何となく状況を打破していくのは、ニーナやリーリンの覚悟や、レイフォンやフェリの力でも何でも無くて、メイシェンの優しさな気がしてきたのは気のせいだろうか?

 

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