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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

ソードアート・オンライン6 ファントム・バレット

ソードアート・オンライン6 ファントム・バレット

川原礫:著
abec:イラスト
電撃文庫


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ファントム・バレット編の完結。
ちゃんと2冊毎にエピソードが区切れていくので読みやすい。
今回は少し本が厚め。
ここまではWEBで発表されたものの手直しレベルだったのが、この巻からほとんど書き直し状態になったとあとがきに書いてありました。
この長さは元の状態無かったんだと思いますが、読んでみるとほとんど余分に思える部分は無かったです。
もちろん、アクションなんかの描写を短くすることは可能なんだと思いますが、エンターテイメント的な部分ですから余りそこを短くしてしまってもなと言う感触。
今回の話はかなり「重い」部分が多かったのでエンターテイメント部分はその重さを少し軽くする働きをうまくこなしている印象を受けました。

どういったギミックなんだろうと思っていた部分は、こういう仕組みかと納得の行くものだった。そうすればたしかに実現可能だなと思う。
こういったストーリーの展開ではネット世界の中とその機械、ソフトウェアに視点が行きがちですがその盲点を突いてきたと言う所でしょうか。
攻殻機動隊なんかではむしろ普通のネタではあるのですが、ネットの外の世界を意識するかしないかの表現の差で読者の視点が変わるもんだと痛感しました。
広い視野をもって作品を楽しみたいのに、狭い視点に誘導されて作者に踊らされた感があった。

いろいろな問題が作中で描かれましたが2点重要なもの。
犯罪被害者が受ける奇異の瞳や蔑視、狭い世界に閉じこもらざるを得なかった故犯してしまった過ち。
この2つがすごく重く描かれています。
もちろんラノベであり、エンターテイメントとして描かれているので文芸小説などに比べれば軽い描かれ方かもしれませんが、間違い無くこれらの問題は難しい問題で読者に問いかける感じを受けた。
キリトやシノンが背負っていた命の重さ、その重圧は普通の生活では余り感じる事は無いだろうけれど。
もう1つの自分の世界への逃避というのは、今の世の中誰の身にも起こりえることだと思う。作中に登場した彼らには助けの手をさしのべる人が居なかった。もしくはキリト達の手は届かなかった。それが残念だし、彼らの周りには誰もいなかったのかと寂しくもなる。
キリトにはたくさんの仲間がいる。キリトの強さはその仲間がいると言う強さでも有ると思うのだ。数は多くなくても良いのかもしれない。でも人はくじけた時に助けてくれる人がそばに必要なんだと切に感じた。
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日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
購入して読んだ活字媒体と購入したCDのレビューやってます。
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