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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

PSYCHO-PASS3 FIRST INSPECTOR(AmazonPrime編集版)

現在2週間限定で劇場公開中のPSYCHO-PASS3の完結編FIRST INSPECTORですが、AmazonPrimeでも配信していて、こちらは完全版ではなく編集版とされています。
どの辺がどう編集されているかはわからないのですが、どうせ僕はこの作品Blu-rayで買うし、まずはAmazonPrime版でと思い劇場にはいかないことに。
丁度、コロナウイルス関係で都内、神奈川県内の映画館は軒並み土日休業、平日短縮営業なので見に行けない状況下です。公開1日で劇場版は見る術無しに…。(溜息)
このAmazonPrime版があったのは幸いかなー。
制作側には劇場に足を運ぶよりお金が入らなかったり、視聴者としてはパンフレットが買えなかったりというデメリットはありますが、まぁ仕方ない事態かなと。
AmazonPrime版は3パートに分割されており、それぞれにOPとED(3パートとも共通のもの)が付きます。
事前にSynthetic Sympathyが主題歌として公開されていましたが、EDが新しいものになるとは思ってませんでした。担当はOP、EDともTV版の3と同じアーティストが担当です。
3からEGOISTじゃなくなったのが僕的にはちょっと残念ですけれど、作中の時間経過を考えてEGOISTがいつまでもメインじゃという事になったのかなと思っています。

AmazonPrime版の3パートにはそれぞれサブタイトルが付けられていて、Ziggurat Capture Part 1、Ziggurat Capture Part 2、Rainy day, andとなっています。
これは公安局ビル内での攻防を描いた前編、中編と、その外に出てシビュラの今後と灼の過去が分かっていくという話になっています。
尺の問題から3で撒いた種を全部は回収できないだろうと思われていて、たぶん数作PSYCHO-PASS3の劇場版が続くんだろう的な予想が立てられていましたが、これで一応、3の完結編にはなっている模様。
今後もPSYCHO-PASSは続いていきますよという感じですけれど、これはこれで良い終わりではなかったかなと思います。

梓澤が公安局ビルを占拠するところから始まって、公安局vs梓澤の構図で陣取り合戦をする感じになるのがZiggurat Capture。Zigguratはジグラットの事ですけれど、これを公安局ビルに見立ててるんですね。うまいネーミングだと思いました。
公安局ビルを占拠して事前に立てた計画表通りに事を進めていく梓澤、パスファインダーやシステムを掌握した小畑と競り合いながら行動していく分断された1係&志恩+霜月の面々。
1係の面々は地の利を失った状態ですけれど、そこはそれ、一流ってのはこうだっていうのを見せてくれてます。
特に志恩の活躍がすごいですね。
その中で徐々に見え隠れしてくる梓澤の目的にどんどん迫っていきながら最終的には絆をある程度取り戻した炯にザイルを持ってもらった上での灼のメンタルトレースで梓澤の目的というものに到達。
梓澤を追い詰めるという感じになっています。
その上で、外務省と梓澤の取引をさせないために、灼が梓澤と取引して最終局面へ向かっていくという形になっていました。
灼が外務省と取引をさせなかった理由って、梓澤をただ殺しちゃわない為だよね。きちんと裁きを受けるチャンスを与えるという事だったと思います。
さすがは朱ちゃん推薦の執行官です。

いろいろ人間模様が見えていてずっと雪が降っている綺麗な映像とともにさすが映画クオリティと思ってみてました。
8話8時間弱やったTV版より、濃厚でそれぞれの活躍ってのが引き立っていたと思います。
シビュラに管理された世界がどうなっていくかというPSYCHO-PASSの主題についてもその過程を見せることできちんとしていたと思いますし、僕は満足しました。
この事件により世界の裏側にずっとあったシビュラのデバッグシステムの存在や、それを利用して私服を肥やしてた人物を排斥する動きとか、シビュラ世界でもいい方に向かっている。管理社会ではあってもシステムが人を管理するのではなく人の意思の元でというのを取り戻しつつあるのかなぁと思わせる内容となっていました。
最後の事の顛末を描いている部分がすごく印象的だったかな。

でも実は多くの謎はまだ残ったまま。
灼の父親が何故炯の兄を殺したのかとか、朱が何故罪を犯したのか(TV版を見直したところどうも局長殺し=シビュラの端末の破壊をやったのが公になったらしい)とか、謎は謎のまま残っています。
また、灼と炯がそれぞれしょい込むことになったシビュラの本性を知っている、実はインスペクターであったというところについてはお互い、まだ心にしまったままになっていますし、今後もPSYCHO-PASSは続いていくんだろうなという感じですね。
外務省に移った狡噛さん、宜野座さん、須郷さんの活躍もアクションシーンに限定されていましたし、彼らがもっと絡んで来て日本の未来をシビュラ社会の未来を変えていくっていうフェーズを描いてもらわないとファンとしては満足はいかないので今後、この後、この続きを期待したいところですね。
役者はそろった。というところで話が終わっているので、事件も終わっちゃってるのでまたしばらく待たないといけないのは仕方ないとしてですが、きっと続きはあるものと思っています。

TV版本編と共に何度も見て理解を深めていきたい映画でした。

PSYCHO-PASS3 FIRST INSPECTOR(AmazonPrime編集版)


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ID:INVADED イド:インヴェイデッド

Fate/Zeroやアルドノア・ゼロの監督であったあおきえい、シリーズ構成、脚本を舞城王太郎がというタッグで話題を呼んだ作品。
SF要素ありのミステリ作品。
1クール13話で放送されました。

舞台は現代の日本なんですけれど、オーバーテクノロジーな技術が出てきます。現実にはないミズハノメという装置と殺人現場に残された殺意を収集する機会ワクムスビ、そしてそれられで構築されるイドという犯罪者の潜在意識の世界に潜って捜査活動を行うというストーリー。
イドに入り込む人物はミズハノメのコクピットと呼ばれる装置に座って、フルダイブのVRシステムみたいなので入り込むという形になっており、現実の記憶、意識は持って行けずイドの中では~井戸と呼ばれる名探偵となって、イドの中で死んでいるカエルちゃんと呼ばれる女の子の死因を探るというのが物語基本的な流れ。
ミズハノメを運用する警察内組織の蔵のメンバーは名探偵がカエルちゃんの死因を探っている間に接触するイド内部にいる人物などを解析して犯人を割り出すという仕組みになっています。
これによって連続殺人犯を捕まえていくのですが、その陰にジョン・ウォーカーという謎の人物がいて、この人物が殺人教唆をしているのではないか?という展開です。

主人公の鳴瓢が名探偵酒井戸として活躍するのが主な流れ。
鳴瓢は元刑事なんですけれど、連続殺人犯を家族を殺された復讐から射殺していて服役の代わりに蔵で働いているという感じ。
また、鳴瓢も連続殺人犯を言葉で追い詰めて自殺に追い込むという連続殺人犯でもあります。もともとは家族を殺された復讐心だったのでしょうけれど、作中では「できるから」と言ってました。
そのほか頭に穴をあけて連続殺人を犯していた穴あきこと富久田/穴井戸や、富久田に頭に穴をあけられたことによりちょっと思考がおかしくなり正当防衛に持ち込んで犯人を殺したり、同僚の死傷を顧みない捜査をするようになった本堂町/聖井戸御代が名探偵として出てきます。
最終的にはこの3人が現実の記憶をもったままイドの中で活躍してジョン・ウォーカーを追い詰めていくという展開になってました。

一応、ミステリなんでしょうけれど、画面に描写される状況だけではちょっと視聴者が謎を解くというのは難しい感じでしたね。
穴井戸が特殊能力者であるというのもありますし、鳴瓢や本堂町も名探偵じゃない現実の状態でも頭脳明晰な人なので普通の視聴者には謎解きは難しいし、彼らの思考を追わないと解けない謎ってのもありましたから、謎解きを楽しむというのはこの作品では無理っぽい感じでした。
どちらかというと名探偵が推理をしていくのを見て楽しむという感じの作品。
また、作品に流れる雰囲気が特殊かつ異様なのに、どこかそれがしっくりくるという不思議な感覚がある作品で、その辺もこの作品の魅力だったのかな?と思います。

ともかく、鳴瓢/酒井戸の推理、考察が小気味良い感じで自分が名探偵になったかのようなそんな印象を抱きつつも、ジョン・ウォーカーの影にだんだん追い詰められていってる鳴瓢がどうなちゃうのかずっと心配な作品でした。
特に終盤、イドの中のイドで過去の間違いをやり直して家族と平和に暮らしている姿とか見ちゃうと可能性としてこういう世界もあったんだというので切なくなりました。
でも、最終的にはジョン・ウォーカーを追いかける方を選ぶんですけれどね。半強制ではありましたけれど。

最後まで解かれない謎というか、ミズハノメの元になっているカエルちゃん=飛鳥井木記が救われていないので、彼女が救われる未来を描いた続編とかあると嬉しいなぁ。
気持ち悪い映像とか、サイコパスな考え方をする犯人の毒気とかあるんですけれど、とても魅力があって惹かれる世界観の作品でした。
とても楽しめました。

ID:INVADED イド:インヴェイデッド Blu-ray BOX 上巻
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Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-

Fate/Grand Orderのアニメ化。全部をアニメ化するのではなく、Fate/Project大晦日スペシャルで放送された冒頭部分から続く形で第1期の第7章をアニメ化されたという感じです。第1期第7章は第1期のストーリーの最終章直前の話となります。
2クール21話で放送されました。総集編が3回、特番が1回挟まっており、放送直前にEpisode 0を別枠として放送されていますので結果的に26話分。

総集編やら特番がいっぱい挟まった上、そのペースだと22話までしか3月に収まらない予定だったので続きはイレギュラー放送でってなるのかなって思っていたのですが、21話で終了。
最初はコロナウイルスによる影響で制作スケジュールがきついのかな(総集編が挟まり始めたのがちょうどコロナウイルスで中国が怪しくなった時期だった)と思ったのですが、どうやら予定通りだったのかなという感じ。
21話で話を縮めた印象はなかったです。

僕はFGOは未プレイなので、設定とかストーリーとかは知らない状態で視聴しました。
知っているのはFate/Project大晦日スペシャルとかで発表されたこととか、放送されたアニメ、あとはTwitterなどでやってる人がつぶやく内容から取れる情報だけでした。
僕はFGOとはサーバントを集めるゲームと思っていて、その手法としては2つあってカルデアで召喚するのと、人理修復に行った先から連れ帰ってくるのとだと思っていました。で、人理修復には基本3人だか4人のサーバントを連れて行くものと思ってたんですよね。
で、FGOのアニメ作品としては3作目となる絶対魔獣戦線バビロニアですが、人理修復にバビロニアに出かける主人公藤丸とマシュだけで出かけたときにへ?って思いました。
その場にダ・ヴィンチいるのに行かないの?と。
どうもアニメではこの2人で赴くのとその場にいるサーバントでどうにかするのがフォーマットになっているようでした。
この辺ちょっと違和感を感じたところでしたね。バビロニアについてから、義経、常陸坊、レオニダス、マーリンやアナというサーバントが登場してくるという状況になっています。
それプラス、3女神同盟の女神、ジャガーマンが召喚されたサーバントという事になるようです。あと、もう明らかにゲストとして中田譲治さんを起用するためだけに登場した山の翁。
ここで疑問に思ったのは誰が召喚したの?という事。
基本はギルガメッシュが召喚したようなことを言っていたのでそうなんでしょうけれど、3女神同盟の女神とかジャガーマンは誰が?という感じでした。最後まで語られなかったけれど、ケツァル・コアトルに対して令呪で魔力を分け与えるという事をしている以上、彼女らもサーバントなんだよね?と思いながら見てました。
思えばプロローグとして放送された分も、冬木にクー・フー・リンやらがいて協力してくれるという感じでした。誰が召喚したとか語られてないですね。

物語はバビロニアを滅ぼそうとする3女神同盟に対して、バビロニア=シュメール、そしてその首都であるウルクを守る為の戦いの助力をギルガメッシュから命じられて、こなしていくという感じ。その間に3女神同盟を崩壊に持って行き、1柱ごとに女神を攻略していくという感じですね。
うちケツァル・コアトルは味方になり、ゴルゴーンも最終的には手を貸してくれましたし、最終的な敵であるティアマトを攻略するという感じでしたね。
ひとつひとつ問題点をクリアしていく形がRPG的だなぁって思いながら見てました。

ギルガメッシュがカッコイイですね。
普段のFateでみるアーチャーとしての我様じゃなくて、偉大な為政者となった後のキャスターとしての姿でしたが、彼はサーバントではなくその時代の人としての登場でした。
ラストで反則をつかってアーチャーの我様も出てきますが。
あと、ギルガメッシュとエルキドゥ/キングゥとの関係がこの物語の見どころじゃなかったかなと思います。
主人公の藤丸は人の心を繋いでいく役目はあるのですけれど、最後まで何もしない人だなぁと思ってみてました。まぁ、英霊がバンバンやり合う世界観で、マスターであるとはいえ普通の人でいる彼が戦うってのは無理だよね。
最後の戦いで皆が力を合わせて戦っていくのがすげぇかっこよかったんですけれど…。
良いところをぽっと出の山の翁が持って行くのはどうなのさーって。
中田さんはTYPE-MOON作品には必須ですからしょうがないとはいえこれはと。

聖杯を回収するシーンはなかったんですけれど、ティアマトを倒したことにより入手で来たってことなんですかね?
それとも最後にギルガメッシュが渡してくれた杯が聖杯なのかな?回収はギルガメッシュがしたってこと?だとしたら藤丸達抜けすぎです。

僕はFGOは第7章が最後でこれで人理は回復して終わると思ってました。
が、この後に終局特異点ってのがあるんですね。
第7の最後の特異点を修復したのに、特異点が広がっていきますっていうラスト。
終局特異点ソロモンが顔を見せて、ロマニが慌てるというラストで終了。
これで終わりじゃないんだよ!というラストでした。
公式サイトを見たら「終局特異点 -冠位時間神殿ソロモン-」の制作が決定しましたとの告知がありました。
TV版のFGOとしてはFate/Project大晦日スペシャルで放送された2編とバビロニア、そしてソロモンを持って完成となる感じですかね。
見終わってみて面白かったし、そこそこ泣けるシーンもある作品だったけれど、やはりFGOプレーヤー向きのアニメかなぁって思いました。
少し設定の説明が抜けてる感があるのは否めないかなと思った作品でした。
まぁFGOをプレイしてない僕でも楽しめるのでそこそこ単体作品としてまとまってるかなぁ。
まぁ、前2作は見てる必要必須ですけれどね。あとFateの基本知識か。
そう考えると少し見る人を限定しちゃうかもしれないけれど、それなりに面白かったです。Fate知ってればそれなりに見れる感じかな。
円盤買う…ってまではFGOプレーヤーに任せたい感じかな。

 

アズールレーン THE ANIMATION

同名のスマホゲームを原作としたアニメ。1クール全12話で放送されました。
もともと2019年10月開始でしたので1クールというと12月で終了の予定だったのですが、諸般の事情(制作上の事情?)により11話12話の放送が2020年3月まで延期、その間の2020年1月から1話から再放送するという、1話~10話については2期連続放送という状態で放送されました。
変則的すぎるでしょ。
まぁ、その方が10月から見損ねた人も入れるしありがたい放送スケジュールではあったと思います。その放送スケジュールが許されたというのは放送局からの期待度や視聴率が高かったんですかね?
僕は原作ゲームは未プレイで視聴しましたが、ゲームの内容などはTwitterのフォロワーさんがやってる関係である程度は知っている状態での視聴です。

太平洋戦争時の艦船を擬人化して物語が展開されます。
未知の敵セイレーンがいてそれとの人類存亡の戦いがあった後に、人類側が各国の思惑によりふたつの勢力に分断されて派遣を争っているという感じの話です。
主人公側がアズールレーン、敵側がレッドアクシズとなっていてここまではゲームの内容と一緒になってます。
レッドアクシズ側がセイレーンの技術を利用して戦うっていう設定になっていて(これはゲームと同一なのかは知らないです)、レッドアクシズの中心である重桜がセイレーンと結託して覇権をとるというか存亡をかけて戦うというような印象でした。
最終的にはセイレーンの脅威は人類全体の脅威であるとのことで、アズールレーン、レッドアクシズが協力してセイレーンと戦って勝利するという話。
その後は人類はひとつにまとまったよという感じで幕が閉じました。
アズールレーン、レッドアクシズが協力する部分が丁度11話12話になっていて、物語の一番の盛り上がりの部分が最初の放送時にはなかった感じですかね。

太平洋戦争時の艦船を擬人化というとこのアズールレーンの前に艦隊これくしょんがある訳ですが、それとどうしても比較してしまいますね。
艦隊これくしょんが太平洋戦争までを完全に史実として扱っており、国も実在する国となっていますが、アズールレーンは国がそもそも架空の国家(一応該当する国は明確なんですが)になっており、太平洋戦争の話もあまり史実には沿ってない感じを受けました。その時代からセイレーンが介在していたという感じにとれるのと、擬人化された艦船が戦っていた印象を画面からは受けました。設定上はどうなってるんですかね?
艦船の擬人化という意味では艦隊これくしょんの方が史実に沿った擬人化、各艦の関係性を構築しており優秀だと思いました。対して、アニメの出来としては圧倒的にアズールレーンの方が上でしたね。絵のクオリティもさることながら、史実を無視したことによって人気のキャラをフィーチャーして話を構築できたみたいですし、ゲームのシステムに制約された表現こだわらず、ゲームではない要素を平然と使ったという意味でアニメの出来として差が出てしまった感じです。
艦隊これくしょんのアニメはあまりにもゲームシステムを意識してしまってゲームでは描かれていない要素は使わないという制限の中でアニメ制作してた感じ。それに対してアズールレーンはゲームは素材であってその素材をつかってカッコイイ盛り上がる話を構築し直しましたという印象を受けました。

話の中心になるのは空母エンタープライズ。
海が怖いと言いながらも過酷な戦いをずっと自分に課してきた船ということで彼女を中心に物語が展開していきます。
それと同時に赤城と加賀の関係性を悲しい物語としてレッドアクシズ側で展開していくという感じになってました。
赤城の暴走(重桜の指導者っぽい長門の意向にも従わず、自分の目的の為に動いている)によって引き起こされた悲劇、脅威を途中のいろいろな展開から手を取りやすくなっていたアズールレーンとレッドアクシズの間で手を結んで退け、赤城を正気に戻すという感じでした。
アズールレーンとレッドアクシズが手を結ぶ切っ掛けというか象徴になっていたのは、ジャベリン、ラフィー、綾波といった駆逐艦の関係でしたね。それも印象的でした。
敵だけれど友達になりたいと願うジャベリン、ラフィーの想いが届くというのはなかなか良い感じでした。

話も面白かったし、絵もそれなりに綺麗でしたけれどふたつほど気になったことが。
ひとつは船が人の形をしてるんですけれど、艤装はもともとの船の形をしているんです。大きさも史実準拠。それが分解して小型化して装備されるんですけれど…。
もとのまま戦った方が強くない?って印象をどうしても持っちゃうのね。砲とか小さくなってるからさ…。
空母系は小さい状態と現実サイズの飛行機を使い分けてましたし、艤装を装備化しないまま船の形で攻撃(砲撃)しているシーンもあったのでその辺はどーなのという疑問に。
まぁ、人型の方が小回りは効きそうですが。
もうひとつは艦隊これくしょんでは一部例外を除きキャラの年齢がそのまま船の大きさになっていたんで、この子は駆逐艦、この子は戦艦とかわかりやすかったんですけれど、アズールレーンはその法則がかなり崩されてました。
長門やクイーン・エリザベスなんかは戦艦ですが、幼女姿であり、駆逐艦である綾波達より年齢が低く見えます。また主要人物として出てくるクリーブランドがやたら偉そうで戦艦たちと普通にため口きいてるのですが、軽巡洋艦と艦船のランクとしては下の方とかありました。これはアズールレーンのゲームのキャラデザインに艦隊これくしょんのような指針がないせいだと思うんですけれど、数多くのキャラクターが出てくる中、指針がないのでこの子は戦艦なのか巡洋艦なのか駆逐艦なのかと迷ってました。
艦隊これくしょんと共通の船は分かるんですけれど、艦隊これくしょんは日本艦艇がメインなので外国艦は少ないんです。アズールレーンは逆に外国艦の方が多いのでその辺は艦これメインの僕には厳しかったですね。

アニメはとても楽しく見れました。
良作だったんじゃない?

 

Fairy gone フェアリーゴーン(第2クール)

第2クール目。
1クール12話で放送されました。第1クールも12話だったので全24話ですね。
1クール目ではマーリヤが居場所がないという感覚に囚われているなか、だんだんとドロテアに馴染んでいくのを描いていました。そのスピードは割とゆっくり目でじっくりと描いていたという感じがありました。
それに対して2クール目ある今回は状況が目まぐるしくぐるぐると変わっていって展開を急いでいる感じでした。
黒の妖精書をめぐる攻防あって、レイ・ドーンの想いっていのがあって、傭兵団のビーヴィー・リスカーの思惑とかあってと前半は盛沢山で状況が動いて行きます。
結果的に黒の妖精書は妖精省の元に集まるんだけれども、その妖精省がアインツ教団という宗教組織の隠れ蓑になっていて、黒の妖精書に書かれた神獣を復活させて世界を滅ぼそうとする組織だったというのが分かるという流れ。
その中で運命に翻弄されながらも前を向いてフリーや仲間たちと歩んでいくマーリヤの姿を描いているという感じ。

結果的にマーリヤの自分の居場所がないっていう思いが開放されるのってさ、1クール目でもかなりいい感じにドロテアの中に居場所を作ってた感じがしたんだけれども、心の奥底にわだかまりがあって、最終的に開放されたという感じになったのは自分が妖精憑きであり、神獣を作り出す要素のひとつになりえるという事をドロテアの仲間たちの前で公表して、それでもなお仲間たちが態度を変えずにマーリヤはマーリヤだしと認めてくれた時だったように思えます。
ずいぶん長い尺を掛けてマーリヤの居場所っていうのを描いてきてた訳なんだけれども、見終わってみれば、それはマーリヤがヴェロニカを救う、復讐心によって曇ってしまったヴェロニカを救うための強さとか足元とかそういうことに必要だったんだと思いました。
だから、いろいろ物語はくるくると状況を変えていくけれど、マーリヤの土台が揺れ動かなくなるまで物語を引っ張る必要があったんだなぁというのが僕の感想。
結構、その部分は丁寧に描かれていましたね。
そこさえ押さえておけば、あとの展開は些末なもので、いろいろ揺れ動くけれどマーリヤとヴェロニカの心の動きを押さえることができます。

些末とは言いましたが話の展開が面白くなかったという訳ではなくて、それはそれで盛り上がるし、黒幕だと思ってた人が実は違くていい人だったりという展開や、人々の妖精に対する思いとかそういうものを描いていっていたというので面白かったと思います。
とても悪人に見えるレイ・ドーンが実は覚悟を決めて必要悪を被った人だったというのとか悲しかったな。
レイ・ドーン、結局全く救われることなく、しかも神獣の素材にされちゃって絶命するんですけれど、英雄のひとりをそんな扱いにする、しかも覚悟をもって必要悪になれる人というので、惜しい人を失くしたと思いましたし、アインツ教団怖いって思いました。
ただ、よかった面というのは話の展開とレイ・ドーンの描写までで、アインツ教団の真の目的とか、ウルフランが結果的にフリーと戦って改心するんですけれど、その辺の描写が薄くなってというかアインツ教団の目的とか分からずじまいですし、ウルフランは尻の軽い男にしか見えなくなってしまっていたのは残念かなと思います。
マーリヤとヴェロニカに話数をかけすぎていて、その辺はちょっと描けなかった感じですかね。
全体的に見て面白かったと思いますけれど、最後の方で詰め過ぎ感があったかなという感じ。
第2クールは結構全体的に話がぐっと詰まってましたかね。それが顕著なのが最後の方数話というところです。

妖精が兵器として使われない世界はまだ遠いというフリーの台詞で物語は終わりますけれど、確実に妖精たちは開放されて人の世界から去っていく過程という終幕。
「妖精は行ってしまった」と訳せるタイトルはここに繋がっていたんだなぁという感慨を持って終わりました。
気になっているのはマーリヤのアッシュクラッドはいなくなっちゃったのかなぁ?
ヴェロニカのブラッドドーターと融合して神獣を倒しますけれど、その時に妖精が空に帰るような描写があるんですよね。
でも、神獣を倒したのはブラッドドーターの能力ですし、消えたのはブラッドドーターだけとも思える。
最後、フリーと旅をしている描写がありますけれど、これ世界の状況を見て回る感じの描写でしたし、マーリヤ自身が妖精憑きであるという事を言っているのでアッシュクラッドは残っていると思うですけれどね。もしかしたらブラッドドーターと融合した状態で残ってるかもしれないし、続きがそれなりに気になる終わりでした。
こういう終わりっていい終わりだと思うんですよね。
物語の余韻を視聴者が想像する余地をもたせて終わるっていうの。
ぜんぶが全部、伏線を回収して終わるのも良いとは思いますけれど、物語は続いていくっていう終わりって素敵じゃないですか。

そんな感じで。
いろいろ足りないところもあったけれど、終わってみれば哀しみも多いけれど良い話だったなぁって思いました。もう2、3話あったらもっとよかったのにね。

 

ヴィンランド・サガ

2クール24話で放送されました。
同名コミックのアニメ化作品。原作の8巻途中までのアニメ化となっています。
プロローグ編、幼少編、ブリテン編のアニメ化となっています。
これさ、タイトルがヴィンランド・サガとなっていますが、原作を読んでいるときも思っていたのですけれど、全然主人公のトルフィンがヴィンランドを目指さないんですよ。ヴィンランドを目指すという話が出てくるのはアニメ化されたブリテン編の後である奴隷編の終わりあたりからであって、それまでは長いプロローグという感じです。
実際、このアニメ。24話のサブタイトルが「END OF THE PROLOGUE」です。
つまり、ずっとプロローグを見ているという話なんですよね。ははは。

ヴァイキングというのは日本でも名前は著名ですし、中世ヨーロッパで各地を荒らしまわった海賊という意味で認識されていると思います。
僕もぶっちゃけてこの原作を読むまではそんな印象でとらえていました。
この作品のすごいところは、ヴァイキング=デーン人の生活を克明に描いていたという事ですかね。
戦争をして財宝を略奪によって稼ぎ、厳冬期には自分の村に帰って体を癒す。
しかも、職業軍人はいるものの、ほとんどの人は農民や漁民であり、それが戦争に参加しているという形をとっていたというのが、この作品を見ていると分かります。
主人公トルフィンがずっと行動を共にすることになるアシェラッド兵団は職業傭兵団なので、あまりそういうところを読み解けるシーンは多くないですけれど、兵団が村に帰るシーンとかあったりするのでその辺を読み解くのは難しくないと思います。

原作からはシーンが追加、ちょっとした改変があったりします。
まず、トールズをアシェラッドに殺されたトルフィンが、アシェラッド兵団の中に自分の居場所を作るまでの話が少し追加されています。
また、トルフィンが略奪をよしとしていないような描写があります。非道になり切れないトールズの子としての彼をよく表しているエピソードが追加されていました。アシェラッド兵団が略奪の為に寄った村で偵察に出たトルフィンは世話になった家族を逃がそうとします。彼の甘さっていうか、非道なことをできるヴァイキングとは一線を画している人格であるということが示されていました。
ただ、アニメ化された部分でのトルフィンは復讐という目的の為に目が曇っていますので、戦士として有能で人殺しを躊躇しない人物になっていくという悲しい人生を送っているのが描かれていました。
その結果、アニメ独自の展開としてクヌート王子が王位に就く直前の物語でレイフと再会した際にみずから正道へ戻る道、トールズが目指したであろう道から外れて行ってしまうのが悲しいかったです。
原作ではアシェラッドの命でグンナルを嗅ぎまわっていたシーンが、レイフとの再会、アイスランドへの帰還を捨てるという描写に切り替わっていました、その部分が直後で運命の分岐点になるのですごく印象に残りましたね。
原作ではレイフとの帰還を捨てたわけではなく、なし崩し的に状況に流された結果、奴隷に落されてレイフとの帰還はかなわなくなるのですが、アニメでは自分から捨てたというような描写になってました。悲しかったですとても悲しかった。

主人公はあくまでトルフィンなんですけれど、物語の都合上というかブリテン編が半分を占めているのでトルフィンよりアシェラッドやクヌートの方が主人公に見えてしまうのは玉に瑕なかんじでした。
原作でもそうなんですけれど主人公だれだ!ってなりますね。
ちょくちょくトルフィンは活躍するんですけれど、大局を左右する存在ではないので。
そうなっていくのは奴隷編以降でヴィンランドを目指すという目的を明確にしてから、アシェラッドという敵を失った後に本当の目的の為に目覚めてからなので、そのプロローグにあたる今回のアニメ化ではトルフィンは目立ちませんでした。
たぶん、何クールか経った後に2期目があると思うんですけれどねぇ。今のところは告知はされてません。原作のストックが足りないのか?な?

ラストシーンはこれまでとこれからのカットイン。
トルフィンが父親の短剣を手放すシーンでその短剣に映りこむ形で描かれました。
エイナル、ヒルド、グズリーズの姿も描かれたことが印象的でしたけれど、短剣の手放し方が原作と印象がかなり違いました。
最後のシーンを映す役割があったのでこうなったのだと思うのですが、偶然、落としたという感じだった原作に対して、運命によってがんじがらめになったトルフィンが取り落とす、手放さざるを得なくなるという描写になってたのはずいぶん印象が違うように感じました。
これで、トルフィンは復讐の象徴であった短剣から開放されるという描写だったように思えます。
まぁ、その結果奴隷に落ちるんですけれどね。いったん。
落しただけの描写だったのより、手放したという描写があるというのはずいぶんと意味が変わるのですごくよかったと思います。象徴的ですし。すごく印象的でした。

ほぼほぼ原作通りなんですけれど、原作に足りなかったところを補完し、ブラッシュアップが必要だったところはブラッシュアップするという作品だったと思います。
ここまでを見るなら原作よりアニメの方が流れが追いやすいし、印象に残りやすいと思います。
こう思わせるようなアニメ化って昨今では珍しいので、ほんといい作品だったなぁと。
ただ、続きが気になる!プロローグだったのかよ!というのはまぁ、文句としては言いたくなるのは仕方ないところですかね。
早く続きのアニメ化をお願いしたいところですね。

 

この世界の(さらにいくつもの)片隅に

見てきました。
年末に公開開始されて丁度3週目初日になりますね。
普段いっている川崎のシネコンでも109シネマズでやっていたのですが、スターウォーズを見に行った時にパンフレットの在庫を確認したら売り切れ。入荷予定を聞いてみたら入荷未定という事で、残ってそうな劇場を探して見に行くことにしました。
Twitterでテアトル新宿なら残っているという情報は頂いていたんですけれど、自宅からは新宿より渋谷のが近い。渋谷の単館上映系の映画館であるユーロスペースさんに問い合わせをして、パンフレットの在庫があるという確認をとってから見に行きました。
初めて行く映画館ですけれど、実は、「この世界の片隅に」の時にも川崎でパンフレットが売り切れていて、パンフレットの購入の為だけに一度行ったことがある劇場です。
なお、このユーロスペースさんは「この世界の片隅に」が最初に公開されたときに全国で70館弱の公開だったのですが、その時に封切りしたときに名前を連ねていた劇場です。
配給元の劇場ではないですけれど、この映画には力をそれなりに入れている劇場さんですね。

今回、見に行くにあたって微妙だったことがひとつ。
劇場のサイトに書かれている上映スケジュールの時間とオンラインチケット予約のサイトでの上映スケージュールの時間が食い違っていたこと。
日に3回「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」を上映するのですが、その間に1本短い映画を1回だけ上映するのね。それと上映順が入れ替わって書かれていました。
僕はパンフレットの件で問い合わせたときに確認したんだけれど、劇場のサイトの方が間違っているという事でした。昨日の夜には修正されたようでしたけれど、それ以前に時間を見て今日劇場を訪れた方が受付でもめてました。むぅ。

今回、見に行く劇場をユーロスペースさんにしてうれしかったこと。
大型のシネコンではやっていないポストカードのプレゼントがあったこと。
これ配給元の劇場でやってるのは知っていました。ユーロスペースさんでも同じくやっていてそれがもらえました。3週目になるので無理かなーって思っていたんですけれどね。もらえたのはラッキーでした。

さて。
映画本編以外のことはこの辺で終わり。
映画本編の感想を。
といってもですね。もともとこの映画は「この世界の片隅に」という映画が前提としてあってですね。それにシーンを追加した長尺版と呼ばれていたものだという事です。
基本的なストーリーとかは、「この世界の片隅に」と変わっていませんので、それについては言及しないで良いかと思います。
昭和19年から20年にかけて、ひとりの女性が戦争中の呉で生きて、そして自分の居場所を見つけたというストーリーです。

何が違うかというと250カット、時間にして30分以上の追加シーンがあるという事が前の「この世界の片隅に」との違いになります。
前評判としては聞いていたのはまるで別物という評価でした。
僕がどう感じたかというと、まるで別物とまで言うほど違うかというとそうじゃないかなと思いました。だけれども、「この世界の片隅に」で描こうとされていたテーマと、この「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」で描こうとしたテーマは違うものだったのではないかという事を感じました。
良くも悪くも、この「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の方が登場人物が多く、人とのつながりあいが複雑に絡まっているので、おのずと描かれるテーマが変わってくるという感じに思いました。
「この世界の片隅に」では戦争という時代に生きたすずさんという女性が居場所を見つけるという話でした。
「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」では、すずさんという人物を通して、いろいろな人の在り方を居場所を見ていくという感じに思いました。それはすずさんが感じる居場所の無さに繋がっていて、今、いるべき場所はここじゃないのでは?今、すずさんがいる場所に本来いるのは別の人(リンさん)なのではないかという葛藤を描いていくという形になっていたと思います。
あの時代の女性の生き方として、いくつかの可能性が示されるのですが、どれもすずさんが別の可能性としてあった生き方として描かれていたのではないかと思います。

すずさんを通してみると複雑なんですけれども、すずさんがその気持ちになる原因になる人物たち(リンさん、周作さん、哲、テルさん)から見るとそう複雑ではなくて、すずさんが思い悩むほど互いに意識していないというか、結論をもう付けた後だったりして、すずさんらしい空回り具合ではあるんですけれど、まぁ、人の心ってそんなに単純に行かないよねって思いました。
テルさんはひとつの居場所の可能性として挙げていますけれど、彼女とは色恋のやり合いはなくて、ひとつの可能性としてだけかな。
リンさんが一番、すずさんがぶれる原因になる人物となっていますが、これ、原作通りなんですよね。僕は原作を「この世界の片隅に」を見たあとに読みましたけれど、本作も原作からは逸脱はしていません。あくまで「この世界の片隅に」でカットした原作のエピソードを追加し直したのが本作となります。
原作通り映画として描いていくと、すずさんの想いというのが浮き彫りになっていくといった感じでしょうか。
原作ではあまり感じない人同士の関係からくる葛藤や苦悩といったものが一連の映画の流れとして見せられると浮き彫りになるなと感じました。
リンさんとの関係から、北條家の中に居場所がないのではと悩むことになるという感じになっていき、その間の周作さんとのやり取りの意味合いがまた別のものに見えてくるという感じに構成されてました。
また、哲との関係が浮き彫りになり、周作さんと結ばれる前のすずさんの想い人的に描かれることになっています。これは前からそうだったんですけれど、哲の描写が少ないのとリンさんとの会話シーンがない為、それはもう終わったことっていう風に見えていたものが、実はまだすずさんの心の中のどこかにあってという風に受け止められるようになっていました。
傍から見れば、周作さんの心はもうすずさんの方にあるし、哲はすずさんの事を好きだけれども戦地に赴くものとして心を決めているのですずさんが拒めばそれでおしまい。
一番、すずさんを惑わすリンさんだけれども、そもそもリンさん、周作さんの事を一人の優しいお客さんとしか見てないよね。
悩むだけすずさんが無駄なことをしているのだけれども、すずさんからみたら、なやまざるを得ないことなのは明白で。
それが、人の繋がりを複雑に見せている本作の魅力だと思いました。
すずさんのいるポジションは実はリンさんのポジションだったのではないか?とか、それどころか広島でのあの時バケモノに攫われたままであれば、リンさんのポジションにいたのは自分だったのではないか?とかそういうことをたぶん本作のすずさんは考えていて、ずっと悩んでいてという作品になっていました。

結果的に最後はきちんと周作さんと気持ちを交わし合って、「ありがとう。この世界の片隅に私を見つけてくれて」という台詞につながる訳なんですけれど、そこに至る過程、リンさんと周作さんの事にすずさんが決着をつけるシーンがないので僕としてはもやっとした終わり方になってしまった気がしました。
きっと、終戦後に遊郭の近くまで行ったときに、周作さんがすずさんにリンさんの居た二葉館を見てこいと促すシーンがあるんですけれど、ここがターニングポイントなんだろうなと見終わった後に、いろいろ考えて僕がたどり着いた結末でした。
このシーンで周作さんが二葉館を見に行けといったこと=リンさんの事は吹っ切れているという暗示になっているとしか思えないので(それ以外は桜のシーンだけれども、そこで周作さんとリンさんの態度を見た後にも、どこかよそよそしいすずさんの描写があるので、まだ引っ張っていると思える)、ここだと思うんですよね。リンさんの言葉を思いだして空想で絵を描く描写もありますし。
だけれどもそれはちょっとわかりにくくて、すごく考えないといけないかなって思いました。
その結末にたどり着くのには描写が弱い感じがしたんですよね。
故人を思い偲ぶようにも取れてしまうので。

そんなこんなで「この世界の片隅に」と「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は別のテーマを持った作品だと感じてこういう感想を抱きました。
すずさんの居場所の可能性として、バケモノのシーンまで関係してくるというのはさすがだなぁって思いました。
完全に違うテーマの作品には仕上がっていたと思います。
ただ、帰着するところが結果的には一緒であるので、いろんなところで言われているほど別ものという印象は受けませんでした。
メインで描いていたテーマが戦争の中での自分の居場所から、人と人の関係の中での自分の居場所と変わっていたけれど、すずさんの居場所を最後に規定してきちんとした結論を周作さんがだしてすずさんから感謝されるという流れが変わっていないので、メインの大きな流れ、自分の居場所というところの話が変わってしまったわけではないと思ったんです。
たぶん、見た人によって受け取り方が大きく変わる作品だと思いました。
男性女性でも変わるかな。
僕はこう感じました。
「この世界の片隅に」と「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」、どちらが好きかと言われたら甲乙つけがたい。
どちらもそれぞれ良さというものがあると思います。
ただ、作品の完成度としては若干ですが「この世界の片隅に」の方が上に思えました。まとまり切っている感じがしますので。
でも、もうひとつの可能性。あり得た可能性を見てみたいというのは人の欲求として普通の事だとおもいますし、見てよかったと思いました。

 

ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld

アリシゼーション編の続き3クール目。12話+放送前週に前2クールの総集編がありました。もともとが長いお話しですので、これで終わるとは思っていませんでしたが、前のアリシゼーション編がたしか2クールを一気にやったので今回のWar of Underworld編も2クールで一気にラストまで、ムーン・クレイドルまでやるかは分からないですが一気に行くものとおもってたのですが、製作上の都合か分割2クールになったようです。
結果アリシゼーション編は変則的な3分割での放送になったようです。
15巻から17巻の1章目くらいまでのアニメ化です。
具体的に言うと、アドミニストレータとの戦いの後、リアル世界でのソウルトランスレータの電源消失によりキリトの精神にダメージがいってしまい、アンダーワールド内で廃人の様になってしまってから、シノンがアンダーワールドにログインするまで話となっています。

たぶん、原作既読でアニメを見ていない人は僕が今、書いた範囲を聞いて、ん?と思ったかと思います。
そう、主人公が全く喋らない時期です。まぁ、「あーうー」くらいは言うんですけれど、廃人状態になっているのでキリトに活躍の場はありません。
また、原作自体がそうなのですが、キリト復活までの長い長いプロローグみたいな部分でこの後にキリトが復活するまで割と淡々とした戦闘描写が続いていきます。
しかも整合騎士とダークテリトリーの兵の強さのぶつかり合いがそこかしこで描かれていくパートになるのですが、話としては長い割には単調で面白味に欠ける部分。
ここら辺の巻で面白いのはリアル側での動きになるのですが、アニメでは割とその辺はカットされていました。
もっと描写あったでしょうにと思いながらも、頑張った方かなぁと思いながら見てました。
だってさ、電撃文庫のアニメ化のお約束みたいな1冊3話という作りではなく、2.5冊未満で12話使ってますからね。
尺としてはかなり潤沢に使われていたんですよ。
それでも、リアル側の描写は極限まで減らされていましたし、ダークテリトリー側の諸勢力の思惑なんかっていうところはかなり削られてました。
オーク族のリルピリンの話とか、原作では結構ページを割いて書かれていて、彼のくやしさとか人間族であるベクタに捨て駒にされる時の気持ちとかものすごく丁寧に原作で書かれた部分だったんですけれど、その辺をカットしてしまっています。
残念。
巻数が少ないので結構、描写行けると思ったんですけれどねぇ。
これでもまだ足りない感じでした。
ただ、原作のまま描写をしちゃうと、ダークテリトリーの描写が多くなってしまい、主役が誰だかぼやけるし、アニメとしての媒体としては流れを阻害するよりは削ってしまって、ベクタ(ガブリエル)やヴァサゴの描写や、主人公としてのアリスやアスナたちの描写が多くしてあったのは正解だと思いました。
ただねー。
やっぱり盛り上がる場所じゃないんですよ。ここのお話し。
予定調和として、アンダーワールドが大変な状況に陥る、リアルでも大変な状態になってるというのを延々描き続けた場所なので、冗長感があるのは確かです。
面白いんだけれども、グッとくる部分はないみたいな。
しかも、今回からの初出の登場人物が多いですし。
これがソードアート・オンライン初見という人は少ないとおもうんだけれど、アニメだけで追っている人は結構つらかったんじゃないかなぁと思います。
キリトは画面にちょくちょく出ますけれどあんなだし、アスナやリーファといったこれまでの登場人物は最低限しか出てきませんし、アリスへの思い入れってあんまないと思うんですよね。
アリシゼーションでもつんけんした態度が多いですし、急にデレられてもという感じですからね。
これ、分割したの失敗じゃないかしら。下手したらここで見るのやめちゃう人多いのではとか考えちゃいました。

原作既読組の僕は予定調和としてみていましたので、そんなに楽しめないという事もなく、アリスがいきなりデレてるように見えるなぁとか、ユージオの事もうちょっと思い出して上げてとかそういうことを思いながら、普通に楽しんでみてました。
もうちょっと、戦況が分かりやすいように俯瞰で見るシーンがあればよかったんですけれどね。
さて、4月からベクタとの直接のやり合いが始まりますし、キリトも復活しますし。
アリシゼーション編の締めくくりまで3ヶ月待つことにしましょう。
もともと長い話ですから仕方ない。
中だるみの時期だったんだよ。このクール。

 

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE

1クール13話分がYoutubeにて配信されました。
BS11とかでも放送しているので、TV録画したい人はそちらで視聴したかと思います。
基本、Youtubeの配信が一番早く見れる方法で、TVは1週ないし2週遅れという感じでの放送となっていました。
1クールでいったん切れますが続きのSecond Seasonが4月から予定されています。
つまり分割2クール。

前作ビルドダイバーズからの続編となっていますが、一部キャラクターを除いて前作キャラは出てきません。
主人公たちのチームがビルドダイバーズという名を名乗りますが、これはシステム側でデフォルトで設定されてたままの状態のものから一文字大文字小文字を違くしただけなので前作のビルドダイバーズとは全く関係がありません。
ですが、基本的な設定に関すること、GBNというVRゲーム、ELダイバーという電脳知性体などに関しての説明はなく、いきなり出てきますので基本的に前作を見ていることが前提となっています。

主人公はヒロトという少年ですが、これがまたつかみどころがないというか、過去にGBNとどうもELダイバーの少女と心を通わせていた感じなのですが、ある事件でその少女を失い、また、その事件の場所がよくわかっていないのか、GBN内のいろいろなフィールドを訪れては確かめるという事をしている少年です。
GBNは義務感みたいなものでやっていて楽しんでいない。ガンプラ造りもそうで、過去その事件が起こるまでは楽しんでいたものだったのにというのが折に触れて語られます。
ですが、結果的に1クール目ではそれの結論については語られることはありませんでした。
少しずつ、ビルドダイバーズの仲間と打ち解け合って、ガンプラ造りに精を出す姿を見せ始めたり、協調してミッションに当たるという姿勢を見せ始めたというところで終わっています。
たぶん、ヒロトの事件は悲しい事件であって、失われた少女の面影をヒロトは追ってるわけですが、その傷が癒えて行く過程を見ているという印象がありました。
周りは割とコミックリリーフ的な動きをするキャラクターが多いなか、ひとり孤高のヒーローを地で行ってる感じでしたね。
ヒロト以外のキャラクターはガンプラ造りをするシーンが無く、ヒロトもガンプラ造りを見せるというよりは過去に作ったガンプラを利用しているという感じなので、あまり、ガンプラガンプラという台詞の割にはガンプラを印象付けるイメージはありませんでした。
このシリーズ、回を重ねるごとにガンプラから遠ざかってる印象ありますね。
まぁ、アニメ本編で活躍したガンプラをそのままバンダイさんがリリースすることで、アニメの中と同じものを手にできるよっていうのが売りなんだと思いますけれど。
ガンプラを改造するという方向に行かないイメージがついちゃうのは良くないんじゃないかなぁと思ったりしながら見てました。
もっと改造しようぜ?

GBNに新たに実装されることになったストーリーミッション。任務がストーリー上に連続しているというものですが、ある路地裏でたまたま居合わせたヒロトを含む4人がそのストーリーミッションに巻き込まれて、なし崩し的にチームを組んでミッションに挑むというのがストーリーの流れなんですけれど、最後の方でクリア不能っぽいミッションにぶつかったことや、ミッションにしては不自然な流れがあり、訝しむシーンがちらほら。
そして最後の最後で明かされるメンバーのひとりでELダイバーのメイがその目的としてたのがGBNからログアウトしないまま意識不明になっている「シド」という人物の捜索という目的。
ミッション中に出くわしたガンダムゼルトザームのパイロットがそのシドっぽいというところで、今回の配信/放送分は終了。
最終話ではリアルでビルドダイバーズが顔を合わせてシドのリアルであるシドー・マサキに会いに行くという流れになってました。
また、最後に起きた通信障害がどうもヒロト達のやっていたストーリーミッションとかかわりがあり、実はそれがシステムに実装されてないミッションだという事が開示されて、リアルとして起きたことなのではないかというストレスがメンバーにかかり、ミッションを続けるかの選択を課してきます。。
シドの件もあって、また、ストーリーミッションで出会ったNPDたちがもしかしたら本当に存在する実在する人物かもしれないという重圧がかかる、それを助けないといけないけれど、ミッションを続けるとシドのように未帰還者になる可能性が否めないという重圧。それが明らかになったところ、そんな中でもビルドダイバーズがミッションに挑もうとしたところで終了です。
何やらひっ迫したミッションの舞台となるエルドラから連絡が入るといういいところで切れてました。

今までのビルド~とは一線を画したストーリー展開で面白かったです。
まぁ前半はバラバラ(もともとチームだったわけじゃないので当然)なビルドダイバーズが1フォースとして機能し始めるという流れも面白かったですが、なによりもガンプラ造り以外の要素を盛り込んできたというところには意欲を感じましたし、大好きな未帰還者ものだったので、これは!という感じ。
ただ、なんというか、話の流れ的にゲーム内の事象がリアルに影響を及ぼしたり、未帰還者が出てる自体が公になってないあたり、かつての「.hackシリーズ」に酷似している感はあって、.hackだなぁこれって思いながら見てました。
面白いので良いのですが。
未帰還者ものはストーリー要素が似ちゃう欠点ありますね。

続きは4月から。
また、配信というかたちで放送になるんでしょうね。
楽しみに待ちたいと思います。
そういえばBD/DVDのリリース情報がないんだけど、配信があるからもしかしたらBD/DVDリリースはないのかな?
もしくはSecond Season後とかになるのかな?

 

PSYCHO-PASS3

劇場版4作(劇場版+SS)を挟んだ上で放送された第3作目です。
1クール8話で放送されました。放送前に第1期からSSまでを振り返る特番がありました。
1話1時間というアニメではあまりない形式で、刑事ドラマを見ているような感じ。
ちょっとその辺は新鮮でしたね。
30分で描ける量ってのはやっぱり限界があるし、1時間あることで通してみることができるという可能性を見た気がしました。
刑事もののドラマとかが1時間枠なのがよく分かった気がします。

第3期のキービジュアルに新しい主人公である慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフが描かれていて、今までのメンバーは?というのが始まる前の疑問点でした。
SSで狡噛さんが帰国するという振りがあったうえでの3期でしたので新しい監視官が2人主役だけれど、狡噛さんや朱はどうなってるの?という感じ。
結果的に朱は過去に起こった事件により拘束される身(しかも潜在犯にはなっていないのか、特殊施設に軟禁されている)になっており、狡噛さんをはじめとして宜野座さん、須郷さんというこれから主役っぽい活躍を期待されてた面々は外務省に異動しておりちょい役になっています。
新しい主人公を据えて、新しい公安局刑事課の活躍を描いていくというスタイルになっていました。従来のメンバーでの活躍を期待してたので、ちょっとその辺は不満要素としてありましたね。
灼と炯は十分魅力的なキャラクターでバックボーンもしっかりしているのですけれど、執行官のバックボーンが薄いというか満足いく描写がなくて、なんでこんなにチンピラなんだろうとか、なんでこんなに人形みたいなんだろうとか疑問が付きまとうキャラクターたちでした。
最終話でジャーナリストに転向した六合塚さんが各キャラクターにインタビューをするという形式でキャラクターの考えとかを掘り下げるというのがあって、それでやっと深みが出た感じ?
ちょっと執行官の描写については不満足な点が多かったです。ぽっと情報は出てくるんですけれど、それがキャラの性格や行動につながるまでいかないみたいなところがあった気がします。
1期とかは各キャラクターに焦点が当たる「話」があったんですけれど、3期では「シーン」があるだけな印象でした。その分、灼と炯には十分焦点は当たってましたが。

ストーリーは一見連続していない事故が意図的に仕組まれた事件であると推察した灼と炯がその背後にいる組織を追っていくというストーリーなんですけれど、一見するとちょっとわかりにくいですね。
前みたいに事件に槙島や鹿矛囲が直接事件にかかわっているのではなく、事件の背後にいるコングレスマンはインスペクターという手下を使い、さらにインスペクターは狐と呼ばれる実行犯を使うという形になっているので、コングレスマンと事件のつながりが見えにくい、何度も見直さないと頭に入ってこないタイプの作品となってました。
ちょっと何度も見直したのできついものがあったかな。さらっと見てられない頭を使う作品となってます。
それが醍醐味でもあるので、そこを楽しめないとダメな感じ。
コングレスマンというかインスペクターの残す形跡から、徐々にコングレスマンに近づいていく様がどきどきものでしたが、それと同時に灼と炯のスタンスの違いってのが明確になっていって、最終話ではかなり険悪なものになっていたのが残念でした。
しかも炯はコングレスマンに取り込まれちゃう形で終わりますし。

続きがとても気になる感じの終わり方でした。
というのも話が全然完結してません。
続きは映画(もしくはネット配信もするのでそれで!)という形になっています。
灼と炯はどうなってしまうのかが気になるところですし、朱や狡噛さんたちがやっと表舞台に近いところに上がってきたという感じで終わるので、続きを早く!という感じ。
ただ、2時間くらいの映画1本で終わると思えないので、またSSみたいに何本かの連作になると予想してます。
ちょっと、どこまで続くのかがわかりませんね。
ずっとぼかしてある朱が収監されるきっかけになった事件とか、その辺がどう絡んでくるのかが気になるところです。
あと、最後のシーンで六合塚さんがやばい感じになってたのでそれも気になりますし。
朱と狡噛さんがやっとであったのに!というも気になるところ。
気になるところだらけで映画を待つのがつらい状態です。

面白かったですけれど、今までのPSYCHO-PASSとは一味違った形でしたね。
あんまり潜在犯とか犯罪係数とか出てこなかったですし。
まぁ、追っている事件が色相を悪化させないで行われる犯罪行為(当人たちに犯罪をしている意識をコングレスマンやインスペクターが持たせない)なので、ドミネーターの出番もあんまりありませんでしたしね。
最後はコングレスマンにドミネーターを向けるシーンが来るんでしょうけれど、それはかなり先になりそうな予感です。
できれば、あと4話、TV放送してほしかったなぁ。製作スケジュール的に無理だったんだろうけれど。

 

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Author:はがね
日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
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チベタン・スパニエルという珍しい犬種の愛犬記事もありまする。

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