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とりあえず日々思ったことなんかをつらつらと。

 

ヘヴィーオブジェクト 北欧禁猟区シンデレラストーリー

ヘヴィーオブジェクト
北欧禁猟区シンデレラストーリー


鎌池和也:著
凪良:イラスト
電撃文庫


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13巻目です。
前の12巻がいつもの3章構成を廃して7章で構成された短編の連続といった作品となっていましたが、この巻も15章と小分けにされていて、音楽CDのトラック表記を模した形になっています。
これはこの巻の主人公がいつものバカ二人じゃなくてマリーディで、マリーディの好きなロックバンドのCDを模した感じになってるんだとおもいます。
そう、この巻はマリーディが主人公になっています。へヴィーオブジェクトの1巻以降はどこから読み始めても良いという例のルールに従って、この巻を読む人もいるのかしらね?
たぶんいないとは思いますが、死の祭典を読まないでいきなりこの巻を読み始めると困惑すると思います。マリーディについてほとんど説明がないので。
最初から順に読んでる人には死の祭典での活躍や、他にもちらほら顔や名前が出てきているのでなじみのキャラではあるのですけれどね。
ですが、クールビューティ―な性格と12歳という年齢のミスマッチから人気は高いキャラクターなんだろうなと思いますね。
読んでいて、クウェンサー&ヘイヴィア組より読みやすい、動いているキャラクターに感情移入のしやすさを感じました。

死の祭典では特殊な環境が舞台となっていましたが、今回はマリーディが普段戦っている北欧禁猟区が舞台となっています。
また、マリーディは航空戦力のパイロットですが、そうそうにベイルアウトして地上に降りて、活躍はほとんど地上での活躍になります。
全体的に今まで北欧禁猟区っていろいろ出てましたが、具体的にどんなところなのか描写はされずに来ました。ここらで、北欧禁猟区ってこんなところだよという紹介をするかのように、マリーディはあっちへ行ったりこっちへ行ったりと大忙しの活躍を見せていました。
おかげで、北欧禁猟区がどんな場所なのかよくわかったです。
結局、人はどこでも戦っているし、どこでも陰謀を張り巡らしている。割を食うのは一般の兵士や一般人だというところですね。

マリーディは厳しい人だけれど、結局は弱者の味方の良い人なんですよね。普段は兵士ですので、敵対者には容赦はないですけれど、事情が絡めばいろいろな気を回すことができる有能なキャラクター。そして今回、それに色を付けるのがお荷物になるナンシー。
ナンシーは大人なキャラクターですが、精神的にはマリーディのが上で上下関係が逆転しているのが面白かったです。
登場の仕方の不自然さとかあって、ナンシーが結果的に敵役になるのかなと途中ハラハラする感じがありましたが、今回は(へヴィーオブジェクトでは良い役が一転、敵役になったりする展開も多い)そんな不安も実現することなく、おおよそ理想の展開で終わっていきました。
細かく章分けされているので目まぐるしく展開が移り変わっていきますが、ナンシーの存在が結構、息抜きになって面白かったです。

エリートが出てこない話ですけれど、エリートがどうやって作られているのか、エリートの人材をどうやって確保しているのかにかかわる話となっていました。
やっぱり人道的にはよろしくなかった。
前回の話もエリートの悲劇にまつわる話だったのですが、今回の話はさらにハードな一面があって悲しくなった。
最後はスカッとしましたけれどね。
たまにはクウェンサーやヘイヴィアが出てこない巻というのも良いですね。
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Fate/strange Fake④

Fate/strange Fake④

成田良悟:著
森井しずき:イラスト
電撃文庫


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4巻目です。
あとがきで「5巻で終わると言ったな、あれは嘘だ」と作者の成田さんが書かれていますが、奈須さんや三田さんが突っ込みを入れてる通りというか、そんなことはすっかり忘れてました。
というよりも、Fate/Zeroで扱った第四次聖杯戦争のサーヴァント7柱の戦いのほぼ倍のサーヴァントが出てくるこの話が、文庫版のFate/Zeroより少ない巻数で終わるなんて誰も信じやしないと思うんですよね。
偽りの聖杯戦争で呼び出されたサーヴァントとされる6柱が出てきた段階、ぎりぎり許して、7柱目としてセイバーが出てきたあたりまでだったら、それくらいのボリュームで終わることもあるのかな?と思えなくもなかったですが、結果的に「7日限定の聖杯戦争」として13柱のサーヴァントが戦う話となった本作で、いくら何柱かのサーヴァントがあっという間に消し去られようと、5巻で終われるとは思えませんよね。
まぁ、倍くらいかかるんじゃねーの?という目で見ています。10巻くらいまでで片がつけばいいね?といったところでしょうか。

Fateといえば、源流のstay nightから派生して、いろいろな作品が出ていますが、本作はいろんな作品から設定をかいつまんで繋げている印象があります。
いろいろな作品が出てる中でも、世界設定を同一とするstay nightやZero、ロード・エルメロイⅡ世の事件簿などから登場人物を引っ張ってきていて、この話があの冬木の聖杯戦争と同一世界の物語であって、他のスピンオフとはちょっと違うのかなと思わせる設定が盛沢山です。特に今回は、ロード・エルメロイⅡ世の事件簿の登場人物である、ロード・エルメロイⅡ世に出番があり、また、話の一番盛り上がるところでクローズアップされるのが彼の弟子であるフラットであることから、その辺の設定とのつながりを強く意識しました。
実際のところ、この話って冬木の聖杯戦争の世界と同じ世界の話なんですかね?
PrototypeやGrandOrderなんかは、冬木の聖杯戦争の世界とはちょっと違う別世界の話とされているけれど、この話は色濃く冬木の聖杯戦争との関係が描写されています。
気になるのは明らかに冬木の話とは別世界の話となるPrototypeのアヤカが出てることなんですよね…。彼女がPrototypeで関係したサーヴァントの話をし始めたら、おのずとこのstrange Fakeも別世界の話ということになるのでしょうけれど。
今のところは、アヤカ自身も本人か怪しい状態ですし、僕個人の願望としては、この物語はstay nightにつながる話であってほしいなと思いっています。

さて、長々と物語の本流ではないところへの感想を書いていますが、本編の感想としてはすごく困る感じです。
なんというかですね登場人物、陣営が多すぎてですね頭の中で整理しながら読むのでかなり苦労します。
「7日限定の聖杯戦争」の二日目の様子を描いているのですが、基本的に各陣営が何をしているかを書いていって、最後の最後に椿と偽りのライダー(ペイルライダー)をめぐる戦いを描くという流れ。
フラットが意識のない椿を救うために、警察署長(偽りのキャスター陣営)と手を組んでことをなそうというところに、ジェスターやアルケイデスが絡んでてんやわんやになってるところに、各陣営が集まってきてさらにてんやわんやになってます。読者としては椿にはなにも非はないので、救われて欲しいのですけれど、その為にはペイルライダーは排除しないとダメだろうなぁとか思ってます。
結果をぼかしたまま、朝になった描写があるのですが、これどうなったのよとすごく続きが気になる。だって半分近くの陣営がそこで何かをしているんです。何かが起こって何かが始まるのは確か。
おそらくこれが「7日限定の聖杯戦争」の激戦の始まりだと思うんですよね。
期待感が盛り上がったところで終わっているので…早く続きを続きを!ということになる。うまい引き方だ…。
ずるい。

しかしアルケイデスの宝具、四次のバーサーカーみたいな能力ですね。明らかに、ギルガメッシュ対策な感じではあります。
今のところ、純粋な力ではギルガメッシュ、エルキドゥ、アルケイデスが3強といったかんじでしょうかね。
サーヴァントではないですが、イシュタルという存在が出てきてますので、この人物を含めて4強なのかな。
でも主人公ってアヤカ達セイバー陣営だよね?という疑問が。今のままだと、獅子心王に勝ち目ってあんまり無いように思えるんですよ…。
先が全く読めないstrange Fake。ともかく早く続きが読みたい!

 

ケイオスドラゴン 赤竜戦役 3

ケイオスドラゴン 赤竜戦役 3

三田誠:著
混沌計画:原作
しまどりる:イラスト


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アニメ、ケイオスドラゴンのノベライズ3巻目です。最終巻となります。
ハイガでの祝ノリの登場から、混成調査隊の崩壊、シュカへの移動と最終決戦を描いていくとい形になります。
描き方が相変わらず的を得た形で、その時に各登場人物が何を考えているかとか、その時にこの人物にどういった変化があったかとかがきちんと明確に描かれています。
もちろん主人公である忌ブキと混成調査隊の仲間たちではない、祝ノリの心情などはほとんど描かれず、主人公たちの視点から見た様子を描くというのとどまっていますが、必要な情報は伝わってくる。
この巻でいえば、祝ノリの異常性や白叡の人の好さとかがきちんと描かれています。登場が一瞬でシメオンの描写がほとんどなかったのは残念かな?

忌ブキが祝ノリの秘密、赤の竜とのつながれものになっている、祝ノリが死んで生き返るたびに赤の竜に負担がかかり、そのせいで赤の竜が狂ったという事実がこの巻で語られていくのですが、その点にかなりの分量を割いて描かれていたように思います。
何か、おかしい、忌ブキの能力と同質の契約であれば、対価は必要であろうし、では祝ノリはどのような対価を払っているのかというのが謎としてあったのですが、明確になっていった感じです。
同じシーンがアニメでもあったはずなのですが、ほとんど記憶に残ってないです。
祝ノリの異常性を描かれたことに目が行ってしまい、重要な点であるその部分が記憶に残ってないというのはアニメでは情報が視聴者に情報がちゃんと伝わってなかったのではないかな?と再度思いました。
これは婁が七殺天凌の命を無視してスアローにつっかって行くシーンでも同様で、なんでそこまで婁がスアローに固執するのかがアニメでは明確になっていませんでした。
ですが、このノベライズでは、スアローがものを大切にしない(というかできない)代わりに、物への執着はせずに新たなものを生み出していく、それが人というものではないかと考えているとしっかりと描いたうえで、逆に婁は七殺天凌に固執し停滞していることを描いている。婁から見ればスアローの言が、自分を否定していて自分自身のアイデンティティである七殺天凌を否定しているので、必ず打ち取らないといけない相手であると認識していく過程が描かれていて、納得いくものとなっています。
また、本筋から離れてしまうこの二人の戦いに多くの分量を割かずに忌ブキが祝ノリと対決し、エィハを犠牲に赤の竜を救い、またエィハが生き残る術を勝ち取っていくという流れを重視して描いています。
アニメではこの辺のウェイトが逆転していたのでなんだこれ?になりましたけれど、きちんとニル・カムイの王として最初の民を救う行動をとっていく忌ブキの姿が描かれていました。

本格的なファンタジーとしてきちんと面白かった。
アニメは全然楽しめなかったのにノベライズではすごく楽しめた。
基本的に同じ話を描いているのに、表現の仕方が少し違うだけで、それを面白く感じたりつまらなく感じたりすることってあるんだなぁって思いました。
ケイオスドラゴンの企画はなし崩しにダメになってしまったけれど、このノベライズに準じた表現をアニメがしてくれてれば、もう少しもったんじゃないかなぁ。
ただ、爆発的なヒットとはいかない題材ではあるので、企画自体が結構無謀だったかもしれないですね。
スマホゲームには僕も手を出してませんでしたし。
スマホゲームやボードゲームのストーリーも三田さんの執筆で本にしてくれないかなぁ。

 

ケイオスドラゴン 赤竜戦役 2

ケイオスドラゴン 赤竜戦役 2

三田誠:著
混沌計画:原作
しまどりる:イラスト


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アニメ、ケイオスドラゴンのノベライズ2巻目です。
3冊構成の真ん中ということで、序盤とクライマックスのつなぎのような話をやっていた部分となります。
内容的にはハイガで禍グラバと邂逅した後、混成調査隊がどのように動くかという会議があって、結論として赤の竜が狂った場所とされるオガニ火山へ調査に赴くという流れ。
そこで出会った竜が狂った証拠、根拠を目にした上で、ハイライトとして巨人との戦い。そして、忌ブキの妹である祝ノリが登場してくるところまでとなっています。

重点が置かれているのは忌ブキと周りの人の人間関係。それと、スアローの過去と婁の考え方の在り方というところでしょうか。
忌ブキは赤の竜に与えられた力が「友達」という犠牲を強いることから、他人から距離をとろうとしていますが、元来の性格から、徐々にいろんな人物を「友達」と認識していく過程が描かれています。この巻ではその片鱗が見受けられるのが、敵であった楽紹やエィハといった人物。スアローや婁にはまだ警戒心というか、距離感があるように見受けられます。決定的に「友達」として認識できてないのが、忌ブキを王としてあがめる革命軍の人たちなのが皮肉なところです。敵であった楽紹ですら、その本心や人柄に触れて「友達」と認識されるというのに、忌ブキのためにと言いながら、忌ブキの犠牲になろうとする革命軍の人物(この巻では緋エン)が「友達」として認識されてないのは皮肉なことだなぁと思いました。
これは原作であるレッドドラゴンでもそうだったんですけれど、忌ブキって混成調査隊の面々や自分の内心を打ち明けてくれる人には親近感を持つけれど、国のためっていう目的があけすけに見える革命軍には心を開かないんですよね。
レッドドラゴンでは忌ブキにこういう特殊能力はなかったので、アニメ化にあたっての変更点となるのですが、忌ブキの考え方、人との距離感をうまく物語に組み込んだなぁと思いますね。

忌ブキを中心とした人間関係が文章で書かれることで、すごくわかりやすいです。
婁がもう、明らかに七殺天凌のことしか考えてないとか、スアローが過去の自分と忌ブキを重ねてみてるとか、アニメだとシーンは挿入されても、何と結びついているのかわかりにくかった箇所が明確になるので、すごくすっと話が入ってくる印象。
そして、何よりも面白いって感じるんですよね。婁の行動だけちょっと唐突に感じるところもあるにはあるのですけれど(楽紹殺害とか結果的に理由は分かるんだけれど、そもそもなぜそこに行ったのかとかが唐突に感じないでもないです)、アニメ版の説明不足はものすごいものだったので、これくらい説明してくれると話に没入できてよかったのです。

さて、あと一冊。
アニメは歯切れが悪く終わった感じがあったけれど、エィハ以外の人の行く末とかきちんと描いてくれるかなぁ。

 

ケイオスドラゴン 赤竜戦役 1

ケイオスドラゴン 赤竜戦役 1

三田誠:著
混沌計画:原作
しまどりる:イラスト


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2015年の第三クールに放送されたアニメのノベライズです。
アニメをみての感想はこちら
アニメの感想を読んでみると、かなり辛辣な評価を下しているのですが、そんな作品のノベライズをなぜ購入してまで読んだかというと、もともとの原作にあたるRPF レッドドラゴンが面白くて、それをベースにアニメ化したのになぜにこんな出来だったのかと思ったからです。
ノベライズの作者はレッドドラゴンでマスターをやっていた三田さんですし、どこまで、あの面白くなかったアニメを、面白い作品としてノベライズでまとめられているかというのが気になったからです。
かなり後ろ向きな興味の持ち方だとは思いますが、それだけこのケイオスドラゴンには期待してたんですよ。純粋なファンタジー作品のアニメ化って珍しいので。
それがこけてしまったので、悲しかったという感じです。

なお、このノベライズが出たころのケイオスドラゴン関係の企画は、アニメを最初のエピソードとして、スマホゲームおよびボードゲームが発表されて互いにリンクしているという企画でした。
1年半ほどたった現在、スマホゲームはサービスを終了、ボードゲームは音沙汰無しの体たらくとなってしまっています。
正直、「つかみ」を担当したアニメが面白くなかったですからね。
そら、こけるわと思わないでもないです。残念ですが。

さて、気を取り直して、本書ですが。
出来が良いです。ストーリーとしては混成調査隊がハイガの街にたどり着いて、禍グラバが登場したところまでとなっています。
そこまでに起こった出来事というと、忌ブキが孤児院にいて戦火に巻き込まれる、ニル・カムイの革命軍が蜂起して戦闘になる、忌ブキが契り子になる、孤児院の仲間を犠牲にして黄爛の軍を退ける、スアローから混成調査隊のことを聞く、婁が合流する、混成調査隊が旅に出る、ハイガで黄爛とドナティアのにらみ合いを見る、ハイガに忍び込む、禍グラバに出会うという感じの流れになっています。
単純に書くとこんな感じですが、アニメだとこれをそのままアニメ化した感じだったんです。僕は今、あらすじを舞台背景の説明をなしに書きましたがアニメ化はまさにそんな感じでした。
今回のこの本書では、これらの舞台背景の説明がきちんとされて、登場人物の心情が適度に掘り下げられて、忌ブキ以外の主要登場人物がその時、どんなことを考えていたかが垣間見えるようになっています。
アニメだと一言で終わってしまう感情表現が数行説明されるだけで、何とも変わるものだと思いました。
また、アニメでは終始、忌ブキが中心にいて彼の心情の描写は多かったですが、重要な登場人物であるスアローや婁の心情表現が少なかった。
彼らの背景が明確になることで、話にこれだけ魅力がでるんだなぁと感心しました。
やっぱり面白いんだよ。この話。ちゃんと語られれば。
エィハの心情の掘り下げがまだ少ないのがちょっと気になるところですけれど、彼女がこれから忌ブキにとって大切な人物になっていく過程をこれから描いていくんだろうなぁっていう期待感がもてます。

アニメがこけた理由は尺だなぁって思いました。
レッドドラゴンの話をぎゅっと要素を取り出して再構築するにしても、語るべきところってのはある程度いっぱいあって、それがアニメ12話では描き切れなかった。話を追うだけで精一杯であるボリュームだった。
それがこのノベライズでは3冊使って表現できるのだから、期待ができますね。
もう一回、あの世界の物語を楽しませてもらおうと思います。

 

やっぱり、へぇな会社 やる気と能力を引き出す意外な方法42

やっぱり、へぇな会社
やる気と能力を引き出す意外な方法42


朝日新聞「へぇな会社」取材班+よしたに:著
朝日新聞出版


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世の中にある一風変わった会社を紹介する本の2冊目です。
基本的には一風変わった社風を持った会社の成功事例を紹介してる本文と、よしたにさんのちゃかし漫画によって構成されている本です。
前は39社を紹介していて今回は42社を紹介しています。

読んでいて面白い。
こういった考えで成功する事例があるのかと思ったり、単純にこういう制度いいなぁと思ったりしながら、読むことができます。
ひとつひとつの記事は短いので読みやすく、するっと読んでいけます。
ただ、1冊目に比べて驚きは少なくなりましたね。
慣れたというのもあるのでしょうし、極端な会社から紹介していったこともあって、今回はすこし普通の人でも考えつくアイディアな感じの会社が多く紹介されていたという印象があったからかもしれません。

前は会社が成功するためには、儲けるためにはというのに特化して書かれていた気がしますが、今回は人材をどう生かしていくか、どう経営することで顧客とどうつながっていくのかをテーマに取材された会社かな?という印象を持ちました。
この本、2015年の6月に出ている本です。前の巻は2014年の刊行でした。毎週連載ですから、2016年に3冊目が出てもよさそうなのに、この続きは出てませんね。
厳選してるのかな?
新聞に掲載されることで反響が大きすぎて、本にまとめる時には掲載を辞退する会社とかもあるらしいので、そのせいで、本にするだけの数がそろってないのかな?
何にせよ、次が出たら、次も読もうと思います。
この本に載った会社へ転職する気はありませんが、自分の所属する会社と見比べるというのも自分の糧になるとは思うので。

普段、ラノベをメインとした小説ばかりですから、新鮮ですね。
こういうビジネス書籍を読むのは。

 

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅥ ―ワン・サマー・デイ―

ソードアート・オンライン オルタナティブ
ガンゲイル・オンラインⅥ
―ワン・サマー・デイ―


時雨沢恵一:著
黒星紅白:イラスト
川原礫:原案・監修
電撃文庫


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やたらとタイトルの長い作品6巻目。順調に巻を重ねていっています。
さすがに、タイトルを長くし続けるのは無理だったのか、今回は前回ほどは長くはありません。
また、上下巻構成が2回続きましたが、今回はこの1冊で完結するお話となっています。
とはいえ、この巻だけ読めるかという訳にはさすがに6巻ですからね。
そういう訳にはいかず、きちんと前の巻は読んでいる必要があります。そう考えるとへヴィーオブジェクトはかなり頑張ってるんだなぁって思いました。

さて、一貫してスクワッド・ジャムというGGO内のプチ大会を舞台に展開してきた本作ですが、今回はスクワッド・ジャムではなく…。
スクワッド・ジャムの上位入賞者に声掛けされたテストプレイというお題目になっています。
新型のNPCが守る陣地を攻略するというテストプレイという内容で、上位入賞者だけに声掛けされていますから、序盤から今まで名前が出てたようなチームばかりが出てくることになります。
レンは前回と同じくLPFMで参加。目的はボスたちと決着をつけることです。
テストプレイの攻略が二の次になっているのがレンらしいと言えばレンらしい状況です。

序盤こそ全日本マシンガンラバーズと戦ったりしますが、結果的に新型NPCへの興味という理由と時間的制約からテストプレイを攻略するという形になります。
そしてぶち当たる恐ろしく連携がとれていて高度な技術を持ったNPCのチームの防壁。
この時点で、僕はある可能性に気が付いて、実際それがこの話の肝だったのですが、分かりやすいと言えばわかりやすかったかもしれません。
本編であるソードアート・オンラインでもVRMMOの医療目的での利用ってのがちらほらネタにされていましたが、GGOも例にもれずというところでしょうか。
レン達と戦うこととなったNPCが実はという話ですが、彼らはそれで救われていった。
それがなかなかいい話だったと思います。
レン達もゲームと思って楽しめたのでしょうし、一挙両得だったかな。
ただ、NPCの首領であったジェイコブの意識にレンが戦いを楽しむ悪魔のような小娘という印象で残ったのはちょっと笑える感じでした。
レンとしてはゲームだからという意識があってのセリフだったのですが、現実と境目がなかったらレンがジェイコブに放った台詞は怖い台詞だなぁと思います。

しかし、やっぱりGGOってゲームなんだなぁと思いました。
GGOでいかに強さを発揮してもいかにピトフーイが悪魔のような能力を誇っていても、それはゲーム内での話。
実際になったら、実際にリアルに近い戦場での戦いになったら。
というのが、この巻で見られたような気がしました。
それに対して、レンが早さに特化しているとは言え、いかに強いかというのを垣間見たようにも思えました。
結果的にボスたちとの決着はまたつかず、レンとピトフーイの直接対決もありませんでしたから、まだ続くことでしょう。
ただ、ここで終わっても良い感じの話でした。今回は。

続くかなー?続くだろうなぁ。

 

甲鉄城のカバネリ 追憶の邑

甲鉄城のカバネリ 追憶の邑

笠岡淳平:著
甲鉄城のカバネリ:原作
美樹本晴彦、たまきまさひろ、柏木仁:イラスト
マッグガーデンノベルズ


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甲鉄城のカバネリのスピンオフ小説第2弾。
前の暁は前日譚でしたが、アニメの作中の出来事で描かれなかったエピソードというスタイルで書かれた作品となっています。
時系列としては八代駅で黒けぶりと戦った直後という話になっています。
視点は何人かの登場人物の間を渡り歩くことになりますが、生駒が視点を持つシーンが短いのが新鮮でした。その結果、他の人物が視点を持っていることが多くなるのですが、他人の視点から見ると生駒ってこんな感じに見られてるんだというのはなかなかに面白い要素でした。だいたいが、バカという印象を持たれていてそれゆえに心の芯の強さを持っているというのが他人から見た生駒像というところでしょうか。

本作で主役的な立場になるのは郁那、無名、巣刈といったところです。あとはこの作品のみの登場人物である若乃という女性を中心に、アニメでは描かれなかった人間模様が描かれていきます。
特に、郁那と無名の過去にかかわる話であり、設定的に重要な要素である狩方衆がカバネ研究を行っていた場所(アニメでは克城の中で研究していたように描かれていましたが当然、それだけでは足りないし不便なので拠点を持っていた)についての話になっています。
カバネに飲み込まれて不幸にも滅びてしまったひとつの村。そこを後に狩方衆が拠点としたことでさらなる不幸が起こっていくという話。
昔話として語られて、食料補給に立ち寄った甲鉄城の面々がその村に残された資材によって助かるという話なのですが、重要になってくるのは過去にこの村にいたことがある人物がいるということになります。
狩方衆の一員である無名はもちろんとして、郁那がこの村の出身者ということになっていて、かつてあった悲劇を思い出していく。また、郁那、無名の両名に若乃がかかわっており、悲劇の連鎖がそこで起きるという話になっています。
結果的にその悲劇は生駒や無名の活躍によって断ち切られましたが、少し悲しい終わり方でした。
この作品の世界で生きていく、生き残っていくことの意味を今一度、読者でありアニメの視聴者であった人たちに伝えるといった内容になっていました。
悲しい終わりだったけれど、未来が無いわけではない。そんなエンディングでアニメのエンディングにも重なるような感じがしました。

よくまとまっていた作品だったと思うんですけれど、それ故か、ちょっと偶然が重なりすぎてないかな?って思う部分もありました。
立ち寄る村である弥津村の出身者である郁那や若乃が甲鉄城に乗り合わせるとか、そこに狩方衆のひとりとして、かつての若乃と面識のある無名がいるなど、ちょっと偶然が多いなぁと読んでいた間は思っていました。
でも、カバネリの世界って、駿城の数は限られているし、世界も駅と駅を結ぶ線路に限られているので、人の数も少ないことが想像できます。
そう考えれば、こういった偶然の比率も高いかなと思えて納得できました。

あと気になる点としては、話がものすごく甲鉄城のカバネリという作品の核に近いところを絡めてきているため、どうしても、この時点でそれを知っちゃいけない人物が知識を得てしまうということが起こっています。
それが、ちょっと気になりました。
ただ、このエピソードを入れるとしたらこの位置しかないですし、仕方ないところでしょうか。
あとから書かれたスピンオフであるつらさといったところが見えてしまう作品でもありました。

内容的には3つの時系列がひとつの村で語られるという、なかなか読み応えがある作品でした。
そして、無名などのセリフから甲鉄城のカバネリの世界観が広がる感じがして面白かったです。

 

BLOOD#

BLOOD#

藤咲淳一:著
Production I.G、Aniplex:原作
箸井地図:イラスト
マッグガーデンノベルズ


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2005年から2006年にかけてTVで放送されたアニメBLOOD+の続編小説。
放送から10年経過したことを記念して監督自ら書かれた作品となります。挿絵イラストは放送当時のノベライズ作品のイラストを担当されていた方で、本編とのつながりを感じさせる作家陣となっています。

BLOOD+のラストでは、主人公小夜が眠りにつき、義兄であるカイが小夜の敵であり妹であったディーヴァの遺児の双子を連れて小夜の眠る墓所へ墓参りにいくというシーンで終了していました。
本作の主人公はこの双子の姉妹。ディーヴァの残した遺児である響と奏の姉妹です。
本作では響が姉で、奏が妹となっていましたが、なんとなく当時の記憶をさかのぼってみると逆じゃなかったかなぁと思ったりもしました。
ただ、名前の響きから、作中の役割を考えて変えたのかもしれませんね。些細なことかなと思います。

本作ですが、当然といえば当然ですが最低限、BLOOD+を知っていることが前提となっています。最低限の説明は作中でされているのですが、作品を楽しむという面ではやっぱり足りなくて、特に登場人物について事前に知っている必要があります。
小夜やディーヴァは当然知っている必要がありますし、カイ、デヴィッドやルイス、ジュリア、真央、ルルゥといった人物を知っている必要があります。
これらの人物がどういった人物なのか知っていないと、出てきたときに誰?ってなります。
ぶっちゃけて、主要な登場人物で響と奏を除くと、あと二人しか新規の登場人物がいません。それだけ、元のアニメを意識して書かれた小説となっています。

10周年記念作品ですが、作中の時間はもう少し流れていて15年くらい経っている計算になっています。響や奏は高校生になっており、進学するかなど将来を考える時期となっている。
自分自身を確固たるものとして求め進学を希望する響や、自分自身を見つけられず希望はあるもののその日を暮らしていく奏を巻き込む形で事件が起こっていきます。
彼女たちが幼い頃からその芽はあって、あの沖縄の地から各地を転々として移動して成長してきた二人の生い立ちが語られ、そして物語が始まります。
突如として居場所を奪われ、そしてそれぞれ救い出される響と奏。それぞれデヴィッドとアダムという人物に救われます。
ここで、BLOOD+を知っている人なら、あれ?と思うんですよね。アダムは赤い盾として奏を救ったように語ります。デヴィッドは響を連れて赤い盾から逃げるのですが、デヴィッドはもともと赤い盾のエージェントの名前です。赤い盾という組織がどうなってるの?というところがカギになって話が進行していきます。
よくよく考えれば、デヴィッドかアダムかどちらが怪しいかはすぐわかるんですけれど、なかなか面白い内容でした。
あの戦いを経てもまだ、暗躍する人物がいるしなかなか奥が深い話だなぁと思いました。
しかし、カイ、全然、響と奏に「語り継いで」ないじゃん!
「語り継ぐこと」って曲で終わったんだからさ、あの二人の戦いと思いをちゃんと語り継いでおこうよ!
まぁ、結果的に響と奏がその役目を負っていくような終わり方でしたけれど。

しかし、10年前の作品の続きってずいぶん思い切ったことするなぁと思いました。
僕はBLOOD+は好きだったのでありがたい作品だったのですが。
これ、売れてるのかな?売れてほしいなぁ。

 

暗極の星に道を問え

暗極の星に道を問え

エドワード・スミス:著
クレタ:イラスト
電撃文庫


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久しぶりに表紙買いした本。
電撃文庫の新刊の書影を電撃のサイトで見ていた時に、あ、なんか面白そうと思って購入を決めた本です。その時点で王道的なファンタジー作品でありそうという情報だけでの購入でした。
購入にあたって勘違いしていたことがいくつかあって、まず、新人賞の受賞作であると思ってました。ちょうど86という新人賞の大賞受賞作が出たのと同時だったので、これも新人賞関係の作品だと思ってました。作者さんを知らなかったので。
そしたら、すでに何作か作品を発表されている作家さんでした。
なお、この外人ぽいペンネームの作者さん、純然たる日本人だそうです。幼女戦記の作者さんといい、外人ぽいペンネームを付けるの流行ってるんですかね?
ちょっと困惑する。
新人賞作じゃないと気が付いたときに、あぁじゃあこれ外国の作品の翻訳本なのかな?って思っちゃいました。電撃文庫でも一時、翻訳ものを出していたことがあったので…(「ある日、どこかのダンジョンで」という作品です)。あとがき読んだら違ったですよ。騙されましたですよ。

ちょっと、面白い世界設定になっています。
ファンタジーにしては宇宙を感じさせる設定で、宇宙を渡る竜の骸が星になりという風にな感じになっています。竜以外にも大地の上で死んだ巨人などの骸が各地の地形を作り出したという設定です。これが、後々に信仰やなんかの元になっているというのが面白い設定だなぁと思いました。
ファンタジーだとその舞台が魅力的であるかというのは基本的に素晴らしいことだとおもいます。最近のファンタジーはそれがないがしろにされた、量産型の世界観が多い気がしてなりません。その点、この作品は舞台に魅力がある点で一歩リードしていた感じがありました。

内容的には、僕は初めて読んだ感じの作品だったのですが、魔王を退治するために選ばれた勇者が魔王討伐の後に裏切られて、人類の敵になるというストーリー。
先に書いた通り、僕は初めて読んだパターンなのですが、どうやら、最近の作品ではこのパターン、多いらしいです。
勇者であったトウカは、凱旋した後に仲間であった、王子であるアズハールに裏切られ、命を狙われて、逃げることになります。
そして、その逃げる過程でかつての仲間は皆殺しにされ、自らも重症を負うのですが、それを助けたのが結果的に敵であった魔族。
そのことから、魔族が憎むべき敵、下等な種族などではなく、人間的な情緒をもった存在だと知り、魔族や森の民を味方につけて、自らと持ち出された神剣を狙って追ってくる王家の兵と戦っていくという物語になっていました。
魔族たちを差別している図というのができていましたが、人種差別的なところがあって、現実世界の問題点、ある一定の民族へのヘイトなどを皮肉っている感じに受け取れました。
1巻でアズハールとの戦いは決着がついてしまいます。
トウカが新たな力に目覚めて、アズハールを倒して終わるという感じですが、詰め込んだ感じがありますね。
いろいろ詰め込んであるのですが、展開が面白いので、読みにくい感じはありません。良いペースで読むことができました。

ただ、残念な点が1点。
登場人物のセリフが、現代日本の口語であること。しかも若者言葉。(笑)
ファンタジーで登場人物が「イケメン」とかのたまうとは思わなかったですよ。
それさえなければ最高だったのになぁ。
まぁ、目をつぶれないの残念度合ではないですが。
続きがありそうなので、続きを期待したいと思いたいと思います。

 

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04 2017
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はがね

Author:はがね
日記は思考が結構、鬱っぽいので鬱日記になること多し。
購入して読んだ活字媒体と購入したCDのレビューやってます。
オタなので、ジャンルはオタ方向に傾倒。

チベタン・スパニエルという珍しい犬種の愛犬記事もありまする。

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